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女と男のいる舗道




女と男のいる舗道(VIVRE SA VIE
監督:ジャン=リュック・ゴダール 1962年 フランス


あらすじ
女優になることを夢見、夫も子どもも捨ててパリへ出てきたナナ(アンナ・カリーナ)。彼女の遭遇する話を12の章に分け、物語は進んで行く。


このゴダールもわかりやすいゴダールで好きな作品です。
途中でナナが映画館で『裁かるゝジャンヌ』という映画を見て涙を流すシーンは、モノクロの陰影も相まって大変美しいシーンで印象に残っています。また、他にも、ふと入った喫茶店で哲学者と話をするシーンも印象に残っている。この哲学者の方は本物の哲学者の方で、あのシーンのセリフはすべてアドリブだそう。アンナがけだるそうに、そして時折こちら(カメラ目線)に目を向けてくるところが印象に残り、好きなシーンだった。

女優を夢見てきたが、実際はレコード店で働き、娼婦として客を取るようになる。そして刹那的な最期を迎えるが、そんな中にでも、涙があり、笑いがあり、そんな一人の女性の人生の一部を切り取った美しい作品です。

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