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Showing posts from September, 2018

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沈黙

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Tystnaden / The Silence
監督:イングマール・ベルイマン 1963年 スウェーデン

ついに、ついに、ついに『沈黙』見た!!!!!
今年はベルイマン生誕100年祭やったんですね。最近財布を変えて、ポイントカードの整理してたら、アップリンクのカードが出てきて、アップリンクって今何やってんの?と思って検索してみたら、なんとベルイマンやってるーーーーーーーー!
しかも、検索したタイミングで、「明日『沈黙』やん!」となり、すぐにチケットをとったのでした。

映画館行くの自体も久々すぎて、挙動不審だったんですが、なんとか見てきた。
映画館で映画を見るのが今まで結構至福に感じてたんやけど、今回、あんまり幸せに感じなくて、そこにちょっともやもやしたんやけど、それはおいといて、『沈黙』の感想書く。


言葉の通じない国で、姉と妹、妹の子供の3人で話は進んで行く。
姉の体調がよくないので、列車を途中下車して、ホテルで数日過ごすことにする。
ホテルで過ごすうちに姉妹のお互いの葛藤が露わになっていく。

という話。
いつものように『人間』が描かれていた。

実は、見終わってまず印象に残ってたことが ”戦車の音がうるさい” やった。
この映画、音が効果的に使われてて、音によって安心させたり、不安にさせたり、イライラさせたり…

ここから思ったこと箇条書き
言葉が通じ合う身内が1番通じない 言葉が通じない異国の人とのほうがわかりあえることがある 近しい存在だからこそ、執着し、いがみあう姉妹 神への冒涜を、ただ沈黙して見守る神←そもそも神は存在するのか?? ラジオから流れてくるバッハを聴いて、みんな(身内と外側の人)で和んだシーンが希望。
このシーンを見て、人の心を救うのは芸術や、生きていくのに直接必要とされていないことなのかもしれないと感じた。

最後に、妹の子供に通じない言葉の手紙を託す姉の行動の意味について、私は、「別の言語もあなたなら理解できる」というこれからの未来を生きる子供に希望を託したのかなと解釈しました。

ホテルを走り回る子供の映像を見ると、ちょう『シャイニング』に影響与えたんやろなと思った。
あと、イラストで描いた部分は、ベルイマンの映画でよく見かけるカットで、私はこのカットが好きです。
二人の女の顔が一つになり、補完し合う感じがして。

相変わらず、モノクロの映像の…

はなれ瞽女おりん

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はなれ瞽女おりん
監督:篠田正浩
原作:水上勉

この映画自体を見たのは、もう1年前くらい。「瞽女さん」に興味があったので、見た作品。

あらすじ
生まれつき目の見えないおりん(岩下志麻)が瞽女として生き、そして死んでいく話。男と関係を持った瞽女は「はなれ瞽女」として瞽女のコミュニティから出ていかなければならない。「はなれ瞽女」になったおりんと一緒に旅をすることになった鶴川(原田芳雄)との純愛の話でもある。

とにかくおりん演じる岩下志麻さんが美しすぎる。
岩下志麻さんと言えば、『極道の妻たち』の印象が強かったのだが、印象が変わった。
あと、原田芳雄のかっこよさは言わずもがな。

おりんが辛くとも、前に進んでいく姿がとても印象的だった。
映画の風景が大変美しく、おりんも美しく、厳しい人生が描かれる中、自然はただただ美しく、そこもよかった。

ちょっと予告編見返してみたけど、感情がかき乱されそうになった。
瞽女さんの生き方当時の時代背景などを映像で見て想像することしかできないけれど、それでも強く生きる瞽女さんたちの姿に心を打たれた。

私の恩師の姜信子さん行っている「声」に関するイベントで、説教祭文や瞽女唄、パンソリ、浪曲を聞いたことがあるので、私自身、「声」から伝わる表現・娯楽に興味がある。
もっと知りたい。

そういった意味ではこの『はなれ瞽女おりん』映画とはいえ、当時の時代を映す民俗学的資料にも少しはなりそうな気がする。岩下志麻さんのインタビューを少し読みましたが、ロケハンだけで三年半、テレビや電線のない場所を探して撮影が行われたそうです。
映像を見るだけでもすごく楽しめるし、俳優陣の演技も素晴らしいですし、私の中の邦画の好きな作品の一つになりました。

痛いシーン、悲しいシーン、心かき乱されるシーンもあり、気軽には見られない作品かもしれませんが、ちょうオススメです。

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。

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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(IT(IT:chapter one))
監督: アンディ・ムスキエティ
原作: スティーヴン・キング『IT/イット』

前々から見たかった「IT」見た。
1990年版は未見です。
ネタバレしていますので、ご注意ください!

簡単なあらすじ
1988年のアメリカ。デリーという田舎町が舞台です。
ある日、主人公の一人であるビルの弟が雨の日に行方不明になる。
この町では、ある周期ごとに子供が大量にいなくなる事件が発生。
ビルを含む「ルーザーズ・クラブ」のメンバーたちは児童連続行方不明事件の謎を解くために立ち上がる。


この映画の第一印象は、やはり「ピエロ」でした。
最初に出てくるシーンでは「なんか溝の中にピエロがいる…どうなってんの?」と思いました。
ピエロで児童殺人と言えば、ジョン・ウェイン・ゲイシーを思い浮かべざるを得ませんが、調べてみたら、やはりこの映画のモデルになっていました。

面白かったポイント
ホラー版『グーニーズ』! 本作を見ていて、途中から、これはどう見ても『グーニーズ』だなと思う共通点が結構あり、かつ、熱くさせてくれる描かれ方も似ていて、『グーニーズ』好きな人は、かなり好きやと思います!私は大好きです!
地下道を探検など、ワクワクする要素や、ホラー要素だけでなく、冒険心をくすぐられる要素がたくさんあったところがよかった。

グロ描写がいい塩梅 CGっぽい部分も多いので、そんなにグロは期待していなかったのですが、後半にもグロ描写が度々出てくるので、退屈はしません。
いい塩梅なので、気持ち悪くもならない程度なので、グロ苦手な人でもまだ大丈夫だと思います。
グロではないんですが、デリーの町全体に広がる不穏な雰囲気、変な大人しかいない、TV番組が狂っているなど、見どころあり。

第2章へと続いている ルーザーズ・クラブのメンバーたちが、それぞれの抱える恐怖をどう乗り越えていくか、その成長が描かれているところがよいなと思いました。
本作が第1章なので、ビルたちが大人になった第2章を早く見てみたい。


見る前は、ホラー映画の印象が強かったのですが、実際に見た後は、子供達の成長の物語で感動もありつつ、良い映画だったなあとしみじみ思います。
面白かったので、見てない方は是非!