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Showing posts from December, 2014

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素晴らしき哉、人生!

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『素晴らしき哉、人生!』 It's a Wonderful Life
監督:フランク・キャプラ 1964年 アメリカ

 この映画はいろいろな映画のもとになっている映画だと町山智浩さんに教えてもらったんで、早速見てみました。クリスマスの日に橋の上から身投げしようとしている男を、空から見ている天使が、この男は悪いことはしていないから、助けろ、と言って2級天使(2級なので翼はない)のクレランスに助けに行かせる話。そこで、クレランスは死のうとしている男(主人公:ジョージ・ベイリー)にジョージがこの世に存在しない別世界を見せる。
 ジョージは父親の住宅金融の仕事を後を継いでやっている。この住宅金融は移民の人や黒人や、当時銀行からお金を借りられない人が、賃貸住宅から抜け出して自分の家を持ってもらうためにやっているものであった。だから金儲け主義ではなく、貧しい人々の味方なのであった。そのため、自分たち自身も質素な生活をしているのであった。ジョージは本当はこの小さな町を出て海外へ羽ばたくつもりであった。しかし、父の急死により、やむなく大学も行かず、大学へ行く学費を弟にやって、弟を大学に行かせてやる。
 そんなジョージが自暴自棄になってしまうような出来事がクリスマスの日に起こる。町一番の金持ちで意地悪なポッターがジョージを陥れるために、ある陰謀を画策する。そこで、冒頭の話に書いたことに戻る。

 ジョージが存在しない世界というのは、あのいけずなポッターに支配された、商業主義に溺れた腐敗した町だった。カジノやキャバクラで町は溢れ、田舎の静かだけど温かい昔の町の面影はどこにもなかった。他にも、自分が過去に助けた人が、ジョージが存在しないことによって、救われない悲しい人生を送っていたりする。このパラレルワールドにおいて前半の伏線が次々と回収されていくのである。
 そして、ラスト、大変感動する終わり方になっている。私はこのラストで号泣した。久々に映画で号泣した。生きることに希望が持てる映画だった。たまにはこういう映画も見たい。




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招かれざる客

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『招かれざる客』 Guess Who's Coming to Dinner
監督:スタンリー・クレイマー 1967年 アメリカ


 この映画は、母がとてもよいとよく言っている映画で、偶然見る機会があったので見た映画。
 招かれざる客というタイトルが醸し出す、誰かが招かれることを望まれない、拒否される映画なのかなと、何となく思いながら見た。話は黒人の青年と白人の女性が結婚することになり、双方の両親の葛藤が描かれている。
 白人女性はキャサリン・ホートンが演じており、その父親はリベラリストで知られる新聞社の社長である。いつも黒人差別反対の記事を書いておりながら、実際に娘が黒人の婚約相手を連れてくると反対してしまうのである。母親はというと、割とあっさり、自分の娘の結婚を認めてやり、反対する夫にも、「私たちの実践してきたこと(黒人差別をしないこと)はこの子にちゃんと伝わってるじゃないの」と夫を諫めたりもするが、夫はなかなか首を縦に振らない。また、黒人青年(シドニー・ポワチエ)の両親も結婚の報告を聞いてはいたが、まさか相手が白人女性だとは知らず、聞いて大変驚く。
なんやかんやあって最終的には、結婚を認めらる。最終的には、これは誰の結婚か、という話になる。親たちが、私たちにもこんな熱い時期があったじゃないの!という話になる。それで、二人は無事に婚約を許され、ニューヨークへ、という流れになるのだが、私は一つ引っかかったところがあった。

 確かに、この映画はすごく進歩的で、人種差別を否定し、最終的にはハッピーエンドで終わる素晴らしい作品であると思う。しかし、この映画でシドニー・ポワチエ演じる黒人青年は、世界を飛び回る医者で、超エリートである。これがもし、エリートでなかったら?ただの一般人のいち黒人青年だったら?もしくはスラム出身の貧乏青年だったら?この婚約はあっただろうか。
 この黒人青年はエリートになれたから(もちろん本人の努力はすごいことであると思う)よかったが、これは、この黒人青年が白人と同化するためにしてきた努力の賜ではないのだろうか。女性が男性と同じ立場になるために男性化してしまうことで、結局男女の不平等が直らなかったり、外国人がその国の人から差別されないように、違和感をなくすように同化することとなんら変わらないのではないだろうか。それは、根本に立ち返って見ると、社会では、マイ…

2001年宇宙の旅

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2001年宇宙の旅(2001: A Space Odyssey)
監督:スタンリー・キューブリック 1968年 アメリカ

この映画は苦手な部類に入る映画である。私は、宇宙系の映画が苦手なのである。なぜ苦手なのか。

・いろいろな映画で描かれる宇宙人のビジュアルが好きじゃない。
・触手に萌えない。
・スター・ウォーズもあまり好きじゃない。
・ガンダムもあまり好きじゃない。
・リアリティがないから・・・?
・隕石が地球にぶつかる系映画も好きじゃない。


こう考えて見ると、宇宙系の映画で面白い映画に出会っていないのかな、と思った。
あと、宇宙の話にあまり魅力を感じていないというのも思い返せばそう思う。
ただ、アバターは好きだった。トータル・リコールも好き。(旧版)

以上のような理由から、この「2001年宇宙の旅」は、ど真ん中で苦手なやつやなあと思って今まで見ていなかった。しかし、キューブリックの作品で一番有名であるとか、「時計仕掛けのオレンジ」と対になっている(by町山智浩)などと聞くと、これは見ておかないとなあと重い腰をやっと上げるに至ったのである。

内容はというと、最初に長い黒い画面のBGMだけ流れている映像が流れる。ここで、ちょっとDVDがおかしいのかなと思うも、飛ばすと、映像が始まったので、こういう演出なのだなとわかる。
最初はサルの群れの映像が延々と流れて一回目に見たときは、その部分ですぐ寝てしまった。どうも、自分は自分が意味がわからない単調な映像が続くと寝てしまう癖があるので、それをここでも発動してしまった。そして気を取り直して2回目を見た。謎の石版モノリスに触れると、サルが骨を武器にすることを覚える。サルが投げた骨が人工衛星に切り替わる。
ここからは宇宙船の話になる。宇宙船に搭載されたスーパーコンピューターのHALが人間に反乱する話。HALはすごく賢いコンピューターなんやが、なぜか怖いと感じた。HALは一度もミスを犯したことがなく、失敗やミスはありえないコンピューターだった。だから、HALは人間に「いつもミスをするのは人間ばっかりなのです。」というようなことを言う。この映画は1968年の映画だが、そのころから機械に対して人間は頼り切ってはいけないし、人間はミスをするからこそ人間であるというようなメッセージを感じた。機械の反乱を描く話はこの後たくさん描かれるが、この映画がもとになっているのか…

女囚さそり 第41雑居房

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たぶん、女囚さそりの中で一番好き。ものすごく好き。
 何が好きかって、ナミが二言しか喋らないとこと。  「私を売ったね」「死んでるよ」  あと、この話は脱走劇が主なんやけどね、みんなが着てるポンチョみたいなんがすんごくかわいい。その裏で流れる「女の呪文」ていう歌もめちゃくちゃいい。
 白石加代子さんの怪演。  アバンギャルド。前衛。シュール。  田園に死す好きな人は好きかなあ。

 好きすぎてどうこの思いを伝えたらいいか…!うまく話できるかわからんけどこの話もしたいです。
 さそりのことをもっといろんな人と話したいのになああああああ  もどかしい感じ。



2014.12.6追記
見返して見た。すんごかった。今見ても輝いてた。
底知れぬ女の怒りと悲しみの映画。突っ込みどころは満載だがとりあえずお腹いっぱい。
この映画のエネルギーがすごい。
梶芽衣子さんが美しい。


『女囚さそり 第41雑居房』1972年 日本 監督:伊藤俊也




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女囚701号 さそり

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大大大好きな作品なので、昔のブログからリニューアルインポート。  この年代の映画の雰囲気や、醸し出される活力にいつもものすごく魅力を感じてしまいます。なんせ梶芽衣子さんにこの映画で出会い、もう虜になってしまいました。今でも日本の女優さんの中で一番好きな人です。
 この女囚さそりシリーズは原作は「さそり」という漫画で篠原とおるさんが書かれています。漫画の映画化なので、劇画調と言いますか、バーン!という感じで音が聞こえそうなくらいどぎついです。梶芽衣子さんも体を張った演技で頑張られています。片乳を出して復讐に燃える松島ナミが見所です。  一番のポイントは、梶芽衣子さんの目力です。これに尽きます。
 You Tubeでも好きなことを話していますので、お暇なときにこちらもよかったらどうぞ。 https://www.youtube.com/watch?v=WgDNIAIg66k
『女囚701号 さそり』1972年 監督:伊藤俊也

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