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2016年映画ベスト10

順位などは関係なしで、2016年に印象に残った作品。 ブラジルの土に生きて ( 岡村淳 2016 改訂版 ブラジル/日本) 岡村監督作品をいくつか見に行かせていただいた中で1番印象に残った作品。 ブラジルで移民として生きた石井夫妻の姿を描く。移民の生き方について考えを巡らせた。 バニー・レイクは行方不明 (オットー・プレミンジャー 1965 アメリカ) 人間が1番怖いと改めて思い知らせてくれる良作。本当に面白かった。 不思議惑星キン・ザ・ザ (ゲオルギー・ダネリア 1986 ソ連) あきらめないで生き延びれば、どうにかなるものと勇気をくれた。 エヴォリューション (ルシール・アザリロヴィック 2015) 禁断の医療行為に好奇心を掻き立てられ見てきた。 禁断の島。進化とは?謎めいているが、現代との対比で人間の行く末を問うている作品に見えた。 ゴーストバスターズ (ポール・フェイグ 2016 アメリカ) リブート版最高。 散々公開前に叩かれたらしいが、この作品むちゃくちゃ好きです。 希望がある。既存の物をいろいろぶち壊してほしい。 聖なる呼吸 (ヤン・シュミット=ガレ 2011 インド/ドイツ) ヨガ。いろいろな派に今は分かれているが初めに世に広げたのは、クリシュナ・マチャリアという人物。肉体と精神の安定が保たれれば、自然と苦しみから解放される。 シン・ゴジラ (庵野秀明・樋口真嗣 2016 日本) ゴジラ版エヴァ。野村萬斎よかった。 シーモアさんと、大人のための人生入門 (イーサン・ホーク 2014 アメリカ) イーサン・ホークも悩んでたんや。 シーモアさんを見るとほっこりする。 リワイルディング あたらしい野生の地 (ルーベン・スミット/マルク・フェルケルク 2013 オランダ) 人間がいらん。 福田敬子 女子柔道のパイオニア (ユリコ・ガモウ・ロマー 2013 アメリカ) 強く、やさしく、美しく 細かい映画の感想については、各ブログの記事で。

グッドナイト・マミー

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Ich seh, Ich seh 監督:セヴェリン・フィアラ オーストリア 2014 ※ちょっとネタバレ気味かもしれません............ ブログ書かなさすぎて体裁忘れた...(定期) 書きたいブログ溜まりまくってるんやけど、とりあえず、今書きたいものから順番に書いていこうと思う。 今日は前から見たかった、『グッドナイト・マミー』見ました。 何となく、雰囲気が好きで、興味があった。 で、実際見た感想は、『悪を呼ぶ少年』とほぼ同じやん〜! でした。いや、悪を呼ぶ少年のほうが、からくりがあって好きやった。監督が影響を受けたんかなと思ったが、まんますぎて、悪を呼ぶ少年見たことある人はすぐにわかったんちゃうかなあ思った。自分はすぐわかった。 わかったなりに、どんな展開になるんやろうと、最後にいろいろもっと明らかになるんかと最後まで見たが、謎な部分も多く、風景と双子の美しさでもっていく系の雰囲気系B級だなと思った(褒めています) 内容はそんなに好きというわけではなかったが、最後までどうなるんやろうと、見せ続ける(引っ張り続ける)のはすごいと思ったし、肩透かし的な部分もあったが楽しんだ。 ホラーやサイコサスペンスにしては薄いし、内容も薄いけど、少しゾクッとしたいぐらいの人にはいいかもしれない。 自分は『フェノミナ』レベルくらいやってくれるほうが好き(蛆虫(本物)プールなど)なので全然物足りなかったけど、これはこれでライトでいいと思います。

セッション

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セッション(Whiplash) 監督:デイミアン・チャゼル 2014 アメリカ 飛行機で見た映画第3弾。 『セッション』の原題って“Whiplash”なんや!とこのブログ書くために調べて、絶対こっちのほうがいいと思った。 邦題は、(なんやかんやあった末)最終的に“セッション”ということが言いたいんやろうけど、“Whiplash”のほうがいい。劇中に出てくるジャズの曲名でもあるこのタイトルのほうがいろいろな意味も含まれていてすごくいい。 見終わるまでずっと緊張しっぱなしで、すごく疲れた映画だった。ずっと怒鳴り倒し、の叩き倒し。見てるこっちも怒られている気分になる。変な気分になる。飛行機で見た映画の中で一番印象に残った映画。一番刺激が強かった映画。 ジャズのこと全然わからへんし、ドラムのことも全然わからへんのやけど、何かに没頭していって、頭おかしくなるくらいやって、その世界に酔いしれるってこういうことやんなと思った。 私も陸上競技の長距離を学生時代むちゃくちゃやってたから、そういう世界になんやろうなと自分の過去を思い出したりしてた。独特の自分らだけの世界みたいな競技者しかわからん世界みたいなんあるやん?(別にそこまで私は強くなかったがなんかその特別な世界みたいな感覚はあった。) 最後の〇〇〇に尽きる映画なんやが、そこまで溜めて溜めての爆発っぷり。いやあよかったです。 痛々しいの大丈夫な人におすすめ。

ズートピア

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ズートピア(Zootopia) 監督:バイロン・ハワード/リッチムーア 2016 アメリカ 飛行機で見た映画第二弾。 なんていうか、動物に見せかけて現代社会の実情をえぐってるというのはわかった。 好きか嫌いかだったら、別にあんまり興味を引かれなかった。なんでかなと考えてみたんやけど、あんまり好きなキャラがいなかった。 ただ、シャキーラの主題歌のライブシーンだけは印象に残って、それはすごく気持ちが盛り上がった。ライブ行って踊りたい。

デッドプール

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デッドプール(Deadpool) 監督:ティム・ミラー 2006 アメリカ ※ネタバレありますご注意。 ブログ書かななさすぎて体裁忘れた。 何だか急にブログ書きたくなったので溜まりに溜まったレビューを少しずつ消化(昇華)していきたい。 デップーは妹の結婚式へハワイに行ったときの飛行機の中で見ました。 飛行機なんて数回しか乗ったことないんやけど、乗ってる間に映画が見れるのが好きで、見ないと損みたいに見まくって着いたときすでに疲れきってるというパターンが多い。 デップーは下ネタが多いと聞いていたのですが、確かに多かった。 グロシーンも多めで容赦なく、テンポよく、そこはすごく自分的によかった。ここまでやってくれるんやと思った。 でも、それよりも印象に残ったのは、デップーがすごく『ダークマン』に似てるということやった。 『ダークマン』は私が好きな映画で監督は、サム・ライミ。自分の中でサム・ライミといえば『スパイダーマン』よりも断然『ダークマン』が先に思いつくくらい好きな映画だった。 デップーが全身に火傷を負う、そこからの復讐劇というところぐらいしか共通点ないんやけど、なんかすごい『ダークマン』や!と思って、デップーの話好きになりました。痛み感じないとかも似てる。 『ダークマン』のほうが人間の皮膚を作れるっていうところでストーリーが面白いんやけど、デップーも自分で衣装作ったり、努力して敵への戦いに備えるシーンが『ダークマン』に似てるなと思って好感を持った。 あとあと、デップーが観客に向かって話しかけてくるところがよかった。 デップーが時空を超えて、物語と観客の間にいる存在で、そこがなんか新鮮で、面白かった。 半分『ダークマン』のレビューみたいになりましたが、私の中でデップーはダークマンみたいだから好きだったという要因が大きかった。 ほなほなまた

【MT】MultiBlogExpand / PostTweet

MT削除したときに、お知らせなどに上がっている記事も一緒に消すプラグイン MultiBlogExpand 参考にさせていただいたページ http://www.h-fj.com/blog/archives/2010/11/26-180528.php ___________________________________________ MTとtwitterを連携するプラグイン PostTweet http://labs.m-logic.jp/cat2/posttweet/ 導入時に参考にさせていただいたページ http://applejin.net/mtos/mt_twitter.html MTでtwitterを連携させたいブログが複数ある場合は、そのブログ毎にPostTweetの設定画面を開き、OAuthによる認証をさせる必要あり(PIN番号をそれぞれのブログごとにtwitterから取得する必要あり)。 ※ブログページが再構築されないページでは、自動ツイートできない。(後からPostTweetの「再投稿」ボタンを押して手動ツイートはできる)

忘れられない日本人移民 ブラジルへ渡った記録映像作家の旅

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『忘れられない日本人移民 ブラジルへ渡った記録映像作家の旅』 著者:岡村淳 (港の人,2013年) 私が岡村淳監督と出会ったのは、「ギアナ高地の伝言 橋本梧郎南米博物誌」の映画を見たことから始まります。東京に引っ越してきたばかりで、まだ部屋の片付けもままならないまま、でも何か映画を見に行きたい、と選んで日程の都合もよかったのがこの映画でした。 上映前に岡村監督からの挨拶があり、映画についての話を聞くことができました。映画を作った監督に実際にお目にかかるという経験がほとんどなかった私は、映画を作った監督の生の声が聞けたことが本当に嬉しく、映画自身も“生きた”作品に感じました。 岡村監督の映画を見て、ブラジルに渡った移民の話、また岡村監督自身も移民となりブラジルに渡り映像記録作家として、作品を撮り続けていらっしゃると知り、ギアナ高地の伝言の映画を見た後に、この『忘れられない日本人移民 ブラジルへ渡った記録映像作家の旅』の本をすぐに購入しました。 少しずつ読み進め、その読んでいる間にも岡村監督作品『アマゾンの読経』が上映されると知ると、横浜まで駆けつけるなど、もうすっかり岡村監督の描くドキュメンタリーの虜になっていました。 前置きが長くなりましたが、先日この本を読み終わったので、自分が思ったことや、考えたことなどをここに記録しておきたいと思います。 まず、ギアナ高地の映画を見終わったときに、「岡村監督はなぜ、ブラジルに渡った日本人移民に興味を持ったんだろう?」と疑問に思いました。その経緯が本書には書かれてありました。岡村監督がどのようにして、ひとりで全て(制作・構成・撮影・編集・報告)をこなす記録映像作家になったのか、それまでの歩みが記されていました。 岡村監督の映画を最初に見てから本を読んだので感じるのかもしれませんが、本を読んでいるのに、ドキュメンタリー映像を見ている感覚になりました。岡村監督の声で、文章は再生され、映像はないのですが、目の前に景色を想像しました。そして、本書の中に書かれている人々のドキュメンタリー作品も是非見てみたいと強く思いました。 本書は書籍の体をとっておりながら、7つの物語が入った1本のドキュメンタリー映画を見たようでした。それぞれの移民の方々の一つ一つのストーリーに岡村監督の情熱が込められていて、読んで

アマゾンの読経

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アマゾンの読経  監督:岡村淳 2004制作 2006年改訂 ブラジル/日本 1986年9月、一人の日本人旅行者がアマゾン奥地で失踪した。 その人の名は藤川辰雄、肩書きは伊豆大島富士見観音堂守。 以前は日本海外移住家族会連合会の事務局長として、中南米の移住者の援護を唱え続けた人だ。 藤川はアマゾンで亡くなった日本移民たちの無縁仏の供養をする巡礼の旅の途中で、行方不明となった。 現地当局は、藤川はアマゾンの支流で水浴中に溺れて猛魚に食べつくされたものと判断して、捜索を打ち切った。 折りしも岡村は日本からテレビドキュメンタリー制作のためにブラジルに派遣され、アマゾン各地の取材中だった。 後年、自らブラジル移民となってからこの事件を知った岡村は、藤川が最後に残したメモを頼りに関係者を訪ねる決意をする。 岡村は日本と南米を何度も往復しながら、藤川の謎の失踪の真相と、各地に埋もれていた移民秘史を発掘していく。( 岡村淳のオフレコ日記 より引用) --------------------------------- 5時間以上にもわたるこの超大作を見てきた。 見終わっていろいろ考えたんやが、印象に残ったのは、岡村監督が藤川さんの周りの人々に細かくインタビューすることで、実際はいない(亡くなった)藤川さんの人物像が周りの人々によってあぶり出されていくところが面白かった。 人それぞれの見方によって三者三様の藤川さんがいて、藤川さんが生命保険を妻に残すために死んだという意見や、生命保険の話は聞いたことがないという意見や、様々な憶測や噂が飛び交っていたり、真実はどうなのかわからない部分もある。 これは私個人の意見なのだが、藤川さんに対して、私は勝手だなあと思った。晩年、胃潰瘍に苦しみ、食べ物も食べることができず大変苦しまれたそうだが、肉体の苦しみから解放されたかったのではないかと思った。日本人の移民のために全精力を尽くし、日本人移民の無縁仏に心を痛められ、その供養に身を捧げられた...といえば聞こえはいいが、実際は、どうだったのか...自分自身も自分の死ぬ姿を誰にも見られることなく、アマゾンの川の中で、日本人移民の方々の魂と同化したかったのではないか、即身仏じゃないけど、藤川さんの中では、自分の死に方のエピソードがずっと前から決まっていて、そ

シンドバッド黄金の航海

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シンドバッド黄金の航海 THE GOLDEN VOYAGE OF SINBAD 監督:ゴードン・ヘスラー 1973 イギリス いやあ、すごくよかった。 何がよかったってこのなんかむちゃくちゃなところが(褒めてます)。 子供の頃に見てたら、何十回と見る映画になってたと思う。 何と言っても印象に残っているのは、ここの絵にも描いたんですが、6本の腕を持つカーリーが踊るシーンと、剣を持ってシンドバッドと戦うシーンです。このシーンを見るだけでもこの映画を見る価値があると思うくらいすごくよかった。 他にもケンタウルスやグリフィンなど登場し、それがCGじゃなくてストップ・モーションの動きで、その動きがたまらん気持ちいい感じでした。 いわゆる冒険活劇なんですが、その演出がいちいちツボだった。過剰におどろおどろしい感じとか、B級っぽい感じすごくよかった。悪の王のクーラという人物が、黒魔術を使ってシンドバッドの邪魔をするんですが、黒魔術を使う度に歳をとっていくんですが、おじいちゃんになりながら、ヨボヨボの体に鞭打ってるところとか、敵ながら苦労してんなあと何だか憎めない。 そもそも、この映画をなんで見たかというと、子供の頃にこういう感じのすごくB級っぽい(褒めています)映画で、シンドバッドっぽい映画で、鳥に変身する女性の足が鳥の足まま戻らない映画(ここしか覚えてないんやけど、すごく印象に残っている映画)をもっかい見たいなと思い探していて、もしかしたら、その映画かなと思ったからです。 実際は違ったんやが、これはこれですごく面白かったのでよかったです。もし、アラビアンナイト風で女性の足が鳥になったまま戻らなかった映画に思い当たる節がある方、タイトル教えてください!よろしくお願いいたします。 ほなななな

ギアナ高地の伝言 橋本梧郎南米博物誌

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ギアナ高地の伝言 橋本梧郎南米博物誌 監督:岡村淳 2005 ブラジル/日本 ブラジル移民の植物学者・橋本梧郎先生がギアナ高地の秘境、テーブルマウンテンの山頂のテプイ(「神々の家」という意味)で植物観察を行うまでの旅の記録。 梧郎先生は当時満92歳。92歳という高齢にも関わらず、行った先では真っ先に植物観察を行う姿がすごく印象的だった。ギアナ高地は南米ベネズエラの奥地。荒れた道やスコールもあり、そこまで行くだけでも、大変な道のりだと映像を見ていて思った。 好きなことをただひたすらやり抜く。日本からブラジルに移民として渡り、大変な苦労もあっただろう中、植物の研究に情熱を注いでこられた梧郎先生。植物を観察するために歩き回る姿は、すごく生き生きして力強かった。足が悪いなんて思えなかった。 私は、映画が好きで、いろいろなジャンルの映画が好きです。 ドキュメンタリー映画もそのうちの一つなのだが、ドキュメンタリー映画の何が好きかというと、その映像が“本物”だということ好きなのである。生きた映像をスクリーンを通して見ることができるから好きなのである。 梧郎先生のことはこの映画を見て初めて知った。映像は、梧郎先生がギアナ高地へ旅へ行ったシーンが大半で、梧郎先生のお供として撮影した岡村淳監督と、梧郎先生の付き合いの長い女性の方2名。映画見たのは、その人々の人生のほんの数時間なんだけど、それぞれの人がブラジルに渡ってきて、(もしくは日系2世、3世で)そういう日系人社会の歴史を歩まれてきたのだなあと思うと、その人々の今までの人生の歴史に興味が沸いた。岡村監督がどのような経緯で日本人移民を映像記録し始められたのかすごく興味を持ったので、監督の著書『忘れられない日本人移民』を映画を見た後にすぐに購入。これから読む。 私は日本人だが、私のパートナーが日系ブラジル人の3世なので、そういったブラジルへ移民した人々は、他人事ではなく、自分にも関わりのあることである。パートナーの話を聞くだけで、移民した人々の生活の大変さ、日本とブラジルの間で揺らぐアイデンティティ、肉体的にも精神的にも大変な苦労を乗り越えられてきたと思う。 梧郎先生の今回の映画はそういったことが語られているわけではないのだが、私は、映画に登場した方々一人一人の生き方にすごく興味を持った。こういうこ

2016.03.31

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蝉丸の好きな歌です。 これが都(京都)から東へ下っていく人も、都へ帰ってくる人も、顔見知りの人もそうでない人も逢っては別れ、別れては逢うというこの名の通りの逢坂の関なのだなあ。 This place is rightfully called “the meeting place.” People traveling from Kyoto to the east, people coming home to Kyoto, people who know each others’ faces, and people who don’t?they all meet and say goodbye, and say goodbye and meet again. (" https://www.shigureden.or.jp/about/database_03.html?id=10" より) --------------------- 逢坂の関が実家の近所ということもあって、勝手に愛着も持ってる歌です。 5ヶ月にわたる訓練を経て、今まさに帰路に着こうとしているのだけれど、今回はただ帰るだけじゃなくて、帰りながら出発するということを同時にやっていて、せわしないっちゃせわしないんやけど、新しい生活が明日からまた始まる。 今年(今年度)は本当にいろいろなことがあった。始まりは最悪だった。うまく利用されるところから、命からがら逃げ出して、なんとか生きて行く道をみつけなればと思いながらも、新しい道を切り開きたくて、一歩踏み出した年だった。 デヴィッド・ボウイが亡くなったなあと思い返しながら、Modern Loveを聞きながらこれ書いてる。やっぱりこの歌好きや。この疾走感がいい。 5年(4年?)の時を経て東京に戻るのも、楽しみだし、たぶん、仕事はいろいろしんどいやろうけど、なんとかやってくしかないし、それよりも、親父のタバコといろいろ混ざった臭いの部屋から脱出できるというそんな単純なことだけでも嬉しい。 この4年間の間に、考え方や価値観も随分変わった。なんせ物を持ちたくなくなった。あんだけコレクターだった自分が。びっくりである。物がないのが楽で、気持ちが落ち着くということを体感して、もう物がたくさんある生活には戻れない

拳師 〜The Next Dragon〜

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拳師 〜The Next Dragon〜 (武術) 監督:アントニー・シト 2008 香港 サモ・ハン・キンポーや、ジャッキー・チェン大好きなので、サモ・ハンが出てるアクション映画!と思って見た。 サモ・ハン自体は、そんなに出てない(アクション少なめ)なんやけど、その子どもたちが活躍するというストーリー。 すごいB級感があって(褒めてる)、カメラワークとか、『絞殺魔』みたいな感じで、画面のカット割りとかすごい多彩で、最近こんな撮り方してる映画逆にないな、というところに好感を持った。 サモ・ハンの息子役の子が二人と、その仲間たちが、武術学校で成長していく姿が描かれている。中国と言えば、これやなというような、武術の動き、型などをたくさん見ることができるので、そういうの見るの好きな人は楽しめると思う。 ストーリーは、何だかありがちな感じやが、子どもたちのアクションは見ていて、おお!と思うし、サモ・ハンがクライマックスでは出てきてくれるんやけど、やっぱり、あの貫禄とオーラはさすがと言わざるを得ず、迫力たっぷりだった。 でも、欲を言えば、もっとすごい、ド派手なアクションを期待していたので、期待ほどはいかなかった。しかし、武術学校の様子は、あんな学校が本当にあるんだろうなとイメージできるものだったし、アクションだけじゃなくて日常と成長を感じられる作品だった。 子ども役の人たちが、これから香港のアクション映画にどんどん出てくるんかな。期待。 ほなほな

バベルの学校

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バベルの学校 (la cour de Babel) 監督:ジュリー・ベルトチェリ 2015 フランス フランスのパリにある、とある学校を舞台にしたドキュメンタリー映画。この学校には適応クラスというクラスがあり、そこでは24人のそれぞれ国籍の違う生徒たちが同じ授業を受けている。国籍の数は20。生徒たちは、家庭の事情など様々な事情でこの国に来ている。(亡命・貧困・虐待・移民・勉強etc...) 適応クラスでフランス語を学んだ後、普通クラスへの編入を自分の得意とする教科から行っていくというスタイルが取られている。 国籍も宗教も言語もバックグラウンドもそれぞれ違う子どもたちが、どのように学校で過ごしているかという授業の様子と、親と教師と生徒との三者面談の様子がほぼメインで話は進んでいく。 こういう映画を見るといつも思うことなんやが、日本には、本当に多様性がない。世界はこんなにも多様で、様々な人々が生きているというのに、日本では、その存在すら知らない、ないこととして放置されている、目を背けられていることがたくさんあると思う。日本人は単一民族だが、だからこそ、もっと外に向けて視野を広げていかなくてはならないのに、あまりにも外に目が向いていない国だとこの国に生きていて思う。この映画を見て、当たり前のように子どもたちの間で交わされる話が、宗教の対立の話であったり、差別の話であったり、世界が直面している問題の縮図を表していたりした。 他に考えたことは、私のパートナーはブラジル人で、日本とブラジルの間を行き来してきた人だから、この映画に出てくる子どもたちのように、様々な苦労が今までにあったのだろうな、とパートナーの苦労を考えたりしてると、何だか込み上げてくるものがあった。 日本も外国人も日本人も住みやすい国になってほしい。それにはまず、日本人の意識から変えていくいかないけど、なかなか日本人自身が変わることってないやろうなあ。自分の身に起こることでないと実感湧かんやろうし...。 自分はもっともっといろいろなものを見て、経験して、いろいろなことに挑戦して、いろいろな国に行ってみたい。 ほなまた

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance) 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 2015 アメリカ 昨年見たくてまだ見れていなかったバードマンをやっと見た。 好きか嫌いかだったら、まあまあだった。 印象に残ったところは、最後のほうまで途切れることなく続く長回しの撮り方。そして、ドラムの太鼓の音。常に緊張感が漂い、どうなるのかハラハラしながらも追ってしまう。 かつては『バードマン』で一世を風靡した主人公リーガンは、落ちぶれていた。落ちぶれたリーガンが、起死回生をかけて、舞台の演出、主演をやろうとする。演じる舞台は、レイモンド・カーヴァーの短編小説『愛について語るときに我々の語ること』。 見ていて思ったんだけど、これってリーガンのマスターベーションじゃないか。 俺ってこんなにすごい。俺を見ろ。娘が薬をやっているところを見つけると、俺に迷惑をかけるな。俺はただものじゃない。俺は超能力だって使える。 最後には、無責任なフィニッシュまで決めるのも、勝手だなあと思った。 かつて栄光を得た人の足掻きや苦悩を描いていて、そのリアルな撮り方で、面白いっちゃ面白いんやけど、別に、すごい、いい!とはならなかった。 コメディなんやけど、あんまり笑えへんかった。長回しは、すごいと思ったけど、話の内容は、あまり自分の中には盛り上がりがなかった。 ほなね。 あ、でも一瞬だけ、マルホランド・ドライブのあのシーンがきたときにはニヤリとしたなあー。おもろいと思った瞬間あった。 ほなほな

6才のボクが、大人になるまで。

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6才のボクが、大人になるまで。 (Boyhood) 監督:リチャード・リンクレイター 2014 アメリカ 主人公のメイソンの6才から18才になるまでの、12年間を追った家族の話。キャストは12年間同じメンバーで撮り続けたという異例の超大作。 結構、期待していた本作。期待はしていただけに、なんていうか、思っていたほど手応えはなかった。あくまでも、これはこの家庭の話で、その中で、人生いろいろあるよね、という普遍さを描いていて、見ている分には、ふーん、という感じで終わった。 見ていて一番思ったことは、やはり、子どもは親に振り回される存在だということ。また、親も子どもを振り回せざるを得ないということ。 どうしても家族モノの映画を見ると、自分の家族と昔のことを比べてしまう。なんでこんな家族に自分は生まれたんや、と昔は思っていたけど、年月が経ってみると、親も人間だし、そうするしかなかったんだな、と理解できるようにはなってきたけど、でも、子ども時代は結構辛かったなと思う。 この映画の母親は、息子のメイソンが18才になって出て行く日に、自分の人生を振り返り、その短さにはっとし、泣き出してしまう。 このシーンを見て自分は、毎日を楽しく、自分の好きなように生きたいと思った。自分が子どもを持つことが今後あるかはわからないが、自分を犠牲にしてまで、子どものため、家族のため、と生きていると、結局最後に自分は何だったんだ、と思う人生になってしまうのではないか。 家族であろうと恋人であろうと、一人一人が幸せな気持ちでいられるような関係づくりが必要だと思う。子どもは好きでその家族に入るわけじゃないから、理不尽な思いもいっぱいするし、でもそれは仕方ないことなんやけど、理不尽な思いをした自分としては、そういう思いを人にはさせずに生きていきたい。 この映画を見ていても思ったのだけど、一人立ちできる年齢になったら親や家族から一度離れてみる経験をするのがいいと思う。これをすることで、自分や家族を俯瞰できるようになる。 自分も今、初めて一人暮らしをして、家族のありがたさもわかりつつ、でも一人で生きていく自由さや開放感を味わっている。自分は親とは少し距離を置いているほうがいい関係を築けることがわかったので、これからも離れて生活するとは思うけど、そういうのもいろいろやってみないとわからない。 人生は長いよう

Sublime text 設定覚え書き

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誤ってファイルやデータを消してしまったとき、再設定するのが、面倒くさかったので、記録。 1. ダウンロードしたらまずパッケージコントロールをインストール。 https://packagecontrol.io/installation#st3 リンク先の文字列をコピー。 「 View 」→「 Show Console 」で空欄にコピペしてenter。 (ここで、いつもなんかエラー起きてるけど、自動で補完ファイルのようなものを作ってくれて、なんとか大丈夫な感じで動いてくれている。) 2. Cmd + shift + P で様々なパッケージ(プラグインみたいなもの)をダウンロードすることができる。 Package Control: Install Package インストールしたもの一覧 ・BracketHighlighter ・Color Highlighter ・Emmet ・Hayaku ・HTML5 ・Pakage Control(最初にコピペしたやつ) ・PyV8(Emmet入れたら入る?) ・Seti_UI(User-Settingに書き込み必要) ・Seti_UX ・SublimeLinter ・SublimeLinter-jshint インストールしたものを表示 Package Control: List Package インストールしたものを削除したいとき Package Control: Remove Package 3. Preferences → Settings - User 自分の設定は以下。 {     "caret_extra_bottom": 3,     "caret_extra_top": 3,     "caret_extra_width": 2,     "color_scheme": "Packages/User/SublimeLinter/Solarized (Light) (SL).tmTheme",     "font_size": 14,     "highlight_line": t

MovablreTypeローカル導入覚え書き

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MovableTyp(以下MT)は以前にローカルにインストールしたんだが、モジュールが足りてないせいでイメージドライバが使えないなどのエラーが出ていたので、改めて挑戦。 今度は覚え書きとして、記録しながらやっていく。 下準備として 拡張子.htmlでPHPを動作させる /Application/MAMP/conf/apache/httpd.conf をテキストエディタなどで開いて、 135行目ぐらいにある以下の部分を修正する。 AddType application/x-httpd-php .php .phtml この部分にPHPを実行させたいファイル形式の拡張子を追加する。 AddType application/x-httpd-php .php .phtml .html 編集したhttpd.confを保存してMAMPを再起動すれば、追加したファイル形式でPHPが動く。 CGI(perl)を実行できるようにする (1)httpd.confの編集 /Application/MAMP/conf/apache/httpd.conf をテキストエディタなどで開いて、 453行目ぐらいにある以下の部分を修正する。 #AddHandler cgi-script .cgi コメントアウト(#)を削除し、.plも動作するように追加する。 AddHandler cgi-script .cgi .pl 編集したhttpd.confを保存してMAMPを再起動する。 (2)テストCGIの作成とパーミッションの変更 以下のような簡単なCGIを用意してtest.cgiとしてフォルダーに入れた。 test.cgiを保存する際には、必ず改行コードを LF とする。 #!/usr/bin/perl print "Content-type: text/html \n\n"; print "Hello CGI"; 次にcgiファイルのパーミッションを変更する。 ターミナル cd /Users/ppp/qqq/ chmod 755 test.cgi cd (test.cgiを入れているフォルダーまでのパス)を入力し、 chmodでパーミッションを755に変更す

福福荘の福ちゃん

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福福荘の福ちゃん 監督:藤田容介 2014 日本  森三中の大島さんが男性役の主人公(福ちゃん)で出てるみたいなので、どんな役なのかなと興味を持ったので見てみた。 すごく独特の雰囲気を持つ映画だった。 福ちゃんがすごくいい人なんやけど、纏うオーラがダークサイドで、どこか影があって、ジャケットにあるような楽しい雰囲気の映画では全然なかった。 登場人物がみんな個性的で、そんな個性的な人々を受け入れ包み込むようなあたたかさが福ちゃんにはあるんやけど、福ちゃん自身には影があって、どこか見ていて寂しくなった。福ちゃんにも幸せになってほしい。 人と人との出会いで人生が変わるのを感じる作品。 ほなほな

フランシス・ハ

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フランシス・ハ (FRANCES HA) 監督:ノア・バームバック 2014 アメリカ ノア・バームバック監督の『イカとクジラ』という映画が割と好きだったので、気になっていたこちらの映画も見た。 印象は、ヌーヴェルバーグの時期の映画の雰囲気を持つ現代映画。すごくヌーヴェルヴァーグなのに、iPhoneが出てきたり、Macのパソコンが出て来たりして今を感じさせる。 主人公はタイトルのにもなっているフランシスという女性。フランシス・ハのハの意味は最後にわかります。 フランシスはダンサーを目指しているが、実習生のままなかなか舞台にも立てず、一番仲がいいと思っていた親友も結婚して遠くに行ってしまう。 自分の将来に不安を感じつつも、旅に出たり、新しいルームメイトと生活したり、自分の思う道をフランシスは歩んでいく。 フランシスが最初のほうで街の中を走っているシーンにデヴィッド・ボウイのモダン・ラブが使われていて、すごくレオス・カラックス監督の『汚れた血』を思い出したので、オマージュなんだなと思った。 ところどころヌーヴェルバーグっぽさを出しているのも監督が好きだったのかなと感じた。ある人の日常をありのままに人間を“リアル”に描く手法はベルイマン監督に似ている。(これは『イカとクジラ』のときも感じた。) 好きだったところは、生きて行く上で、どんなことがあっても、フランシスがフランシスさを失わず、自分は自分として生きて行くところに、強く、強くいいなと思った。 この映画で、フランシスはルームメイトに何度も、フランシスの行動(言動)に対して“非モテ(Undateble)”と言われる。フランシス自体も自分のことをundatebleと言っている。しかし、本人自身はそんなことお構いなしに、自分の好きなように生きているのである。こういうフランシスがすごく好きになった。 どんな生き方をしようとフランシスにはフランシスの魅力がある。自分にとって楽しい人生を過ごしたらいいやん、というメッセージを私は受け取った。 勇気付けられる一本。 ほなね

WordPressのテーマを作成覚え書き

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WordPressのテーマの格納場所は基本的に /wp/wp-content/themes/ にある。 テーマの基本構成 index.php:基本テンプレ (home.phpやfront-page.php):TOP用テンプレ(index.phpでまかなえるなら不要) header.php:ヘッダー用 footer.php:フッター用 single.php:投稿ページ用 page.php:固定ページ用 archive.php:月別記事一覧などアーカイブ用 category.php:カテゴリー一覧など用 functions.php:機能実装用 style.css:テーマ情報記載用CSS screenshot.png :テーマの画像 index.php、style.css、screenshot.pngさえあればテーマとしては一応成立して表示はされる。 ※ むしろndex.php、style.css、screenshot.pngがなければ表示されない。 基本のWordPressコーディングファイル構成 共通ファイルの/common/フォルダの扱いについては ①ルート直下(/)に置くパターン ②自作テーマの中に含めちゃうパターン の2パターンある。 パターンの判断としてはクライアントの指示を仰ぐ場合もありますが、 全ページをWordPress化してテーマを入れ替えるだけで全部済ませたい場合は②、それ以外のサイトの一部をWordPress化する場合は①を選択する場合が多い。 テーマフォルダを作成してテーマを作成 /themes/ディレクトリの中に「mytheme」と命名したフォルダを作成します。 そのなかに、まず、 index.php style.css screenshot.png を入れる。 そうすると管理画面の「外観」→「テーマ」から自作テーマが選べるようになります。 index.php サイトの基本となるテンプレートphp。 この段階ではまだ何も書かなくて大丈夫。 style.css テーマ情報を記載するCSS。 ここにサイトのレイアウト用CSSを追記する方もいますが、

WordPressをローカルに導入覚え書き

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WordPressを入れる前に、MAMPの設定をする。 MAMPを起動する。 http://localhost/phpmyadmin/ にアクセスして、データベースを作成する。 1.phpMyAdminの『ユーザ』をクリックする。 データベースの作成をするときは、いつもここからやる。 2.タブの「ユーザ」をクリックする。 New ユーザを追加する  を押してユーザを追加。 User name: db_pq08 Host: ローカル▼ localhost パスワード: 任意のパスワード Re-type: もう一度パスワードを入力 パスワードを生成するは無視してOK 情報を書き込んだら、 『ユーザー専用データベース』の 「同名のデータベースを作成してすべての特権を与える」 にチェックを入れて、「実行」をクリックする。  これでデータベースの作成は完了。 WordPressのインストール WordPress日本語公式 からWordPressのデータをダウンロードしてくる。 1. WordPressデータの格納 解凍したらwordpressという名前のフォルダをそのままpq01などのMAMPのフォルダに入れ込みます。 フォルダの名前はwordpressのままでも良いが、「wp」とかにリネームok。 2. WordPlessのインストール そのまえに、wp-config.phpファイルの作成 (wada01/wp/をブラウザでみると、『wp-config.php』がみつかりませんという表示がでます。 「設定ファイルを作成する」をクリックして、WordPressの指示に従いましょう。 wp-config.php作成後、「WordPressをインストール」をクリック後、「インストール完了しました!」と文字が出ればインストールまで完了。) "pq01/wp/をブラウザでみると、『wp-config.php』がみつかりませんという表示がでます。" が出なくて、そのままwordpressの作成画面に行くこともある。 (2回やって2回と見つかりませんは出なかった。) WordPressへようこそ。作業を始める前にデ

FileZillaのMacでの設定方法

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macにfilezillaを設定したので覚え書き。 filezilaをインストール macのアプリケーションへ追加 filezilla設定 1はまあインストールするだけだから簡単なんやけど、2で少し詰まった。 filezillaのappを開こうとしても、警告のダイアログが出て、 このappは壊れているため開けません。ゴミ箱に入れる必要があります。 みたいな表示がされてしまった。 何度かインストールを繰り返してみても、結果は同じだったので、調べてみると、mac側のセキュリティが強いので(たぶんYosemiteになってから強化されたと感じる)よくわからないappは受け付けないのか慎重な感じだった。 そこで、調べてやってみた方法 macのリンゴマークの「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」→「一般」→鍵マーク開ける→ダウンロードしたアプリケーションの実行許可:を「Mac App Storeと確認済みの開発元からのアプリケーションを許可」から『すべてのアプリケーションを許可』にチェックを変更 ilezillaをこれで開くことができる。 開いたあとは、さっきのシステム環境設定のセキュリティの設定を元のものに戻しておく。 appを開く完了。 3.filezillaの設定 左上のサーバー(?)のアイコンをクリック→ダイアログボックス表示→左側のNew Siteをクリック→新しいサイトができるので任意の名前を設定 今回設定した内容 タブGeneral Host: ホスト名 Plotocol: FTP - File Transfer Protocol Encryption: Use explicit FTP over TLS if available Logon Type: Normal User: ユーザ名 Passwoed: パスワード (Logon Type: Normal はパスワードをfilezillaが記憶してくれるそうだ。その分セキュリティに注意ってことなんだけど、今回はこれで) これでConnentを押して、サーバーにつながれば成功。 そのあと、 タブ Advanced Default local directory: 自分が参照したいフォルダを参照 で自分がデータをUP

アメリカン・スナイパー

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アメリカン・スナイパー (American Sniper) 監督:クリント・イーストウッド 2014  アメリカ 映画を見て、戦争していいことなんか何もないと思った。 主人公のクリス・カイルは、戦場で生きるか死ぬかをその肌で直に感じ、派遣が終われば、妻と子のいる家庭に戻る。家に戻っても、心は戦場にあって、抜け殻のように見えた。 妻は家に心も帰ってきて、と言うが、自分の仲間を殺した宿敵の凄腕スナイパーのムスタファを討つまでは帰りたくない、そんな意思をカイルから感じた。 次々と人を撃ち“伝説”と呼ばれたカイルだが、本当に彼は英雄なのか。仲間や国を救うためとはいえ、人の命を奪う行為というのは、自分の心や、周りに関わる人々にも影響する。 結局、結婚して子どももいるものの、カイルは家庭のことと全然関わっていないと思った。“優しい父親”とキャッチコピーに書いてあったけど、カイルは優しい父親なんか??と疑問に思った。 確かに戦場でスナイパーとして、人を殺しまくり、自分もいつ死ぬかわからない、仲間もどんどん殺されていく、となれば、精神状態は異常になるのは仕方がない。しかし、相手のスナイパーであるムスタファを殺すことは、明らかに、仲間への敵討ちもあったか知らんけど、ライバル心や、討ち取りたい気持ちがあったやろうと思う。国のため、仲間のためとは言いつつ、ムスタファのこと殺したかったやろ? 憎い相手を殺したいと思うのは、誰もが持つことがある感情だと思う。実際それが戦争に発展していくのだと思う。でも、それで人を殺したり、戦争をしたりしても何もいいことないよな。当たり前のことだけど、その戦争が実際に今もなお続いていること、終わらないことへの異常さにみんな気づいているはずなのに、戦争は終わらない。 途中からだんだん、この戦争は何のためにやってるんだろう?とか、なんで子供を殺してるんだろう?とかみんな疑問を抱き出してくるシーンがある。それでも、国のため、仲間を、家族を守るため、と戦いを続ける。そういった疑問を映画があぶり出していることには、共感した。 この映画を好きか嫌いかだったら、あんまり好きじゃなかった。 戦争系の映画はもともとあまり好きじゃないほうだけど、それにしては、最後まで集中して見られた映画だった。だが、クリス・カイルが英雄視されているのもち

アナベル 死霊館の人形

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アナベル 死霊館の人形  (ANNABELLE) 監督:ジョン・R・レオネッティ  2014年  アメリカ (ちょっと人形の絵を描きたくなくて顔が少しだけ映っているショットの絵を見て描いたらよくわからん絵になった。) ふとしたことから手に入れた人形が呪われているのか、主人公ミアに数々の災難が降りかかる話。『死霊館』のスピンオフとして製作された。 ※注意  ネタバレしています。 -------------------------------------- 人形は夫にプレゼントされるのだが、これが結構大きくて顔も怖い。 リアは妊娠していて子どもが途中で生まれるのですが、子どもが生まれるまでは、子どもが無事に生まれるかな、というハラハラ感でいっぱいだった。 妊婦ものの映画は、その妊婦とお腹の赤ちゃんに何か起こらないかという不安が常にある。 ベビーカーの形など、時代設定が少し昔なのもあるが、『ローズマリーの赤ちゃん』を思い出したし、テレビの画面の砂嵐は『ポルターガイスト』みたいやった。 結論としては、カルト教団にハマったアナベルが悪魔崇拝をして、ミアに呪いをかけた。そして、ミアは悪魔に取り憑かれてた(?)でいいんかな。 途中から『パラノーマル・アクティビティ』臭がプンプンして、すごいB級っぽい感じになってきて、おおお、となった。 途中でなんか近所の親切なおばちゃんらしき人が協力的なんやけど、なんか怪しいなと思ってたんやけど、怪しくなかった。 ラストでその優しいおばちゃんがミアの魂を悪魔に渡す代わりに自殺するんやけど、そもそも、悪魔に渡す魂って誰のものでもいいの?と疑問だった。散々、ミアに付きまとって、お前の魂をくれ!みたいなことしておいて、結局、誰かの魂がもらえたらそれで満足ってなんなんだ?謎だった。 おばちゃんが死ぬシーンがなんか腑に落ちず、もやもやした。そして、死んで欲しくなかった。 全体的には、パラノーマル・アクティビティテイストのホラー。あと、過去の作品へのオマージュ。人形の顔は怖いけど、人形自体は怖くない。でも、どうなるんかなあと次を見たくなる展開で引き込まれた。グロに走らず、雰囲気で持っていく系。 最後まで見られたけど、面白かった!とまではならなかった。 『死霊館』自体を見ていないので、こちらも合

ミュータント・タートルズ

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ミュータント・タートルズ(Teenage Mutant Ninja Turtles) 監督:ジョナサン・リーベスマン  2014年  アメリカ タートルズは昔からゲームも大好きだったけど今年の映画一発目がタートルズなんは結構嬉しいかもしれない。 説明とかはいらない映画だと思うんですが、とにかく、タートルズの4兄弟が常に明るくそれぞれの性格も特長的ですごく面白かった。 今回、今まで私があまり意識していなかったラファエロの良さというか、意外な熱い一面が見ることができてそこが印象に残っている。ぶっきらぼうだけど兄弟思いの熱いやつだなあと思った。バケツ落としからの「カワバンガ」最高にかっこよかった!! あと、印象に残ってることは、タートルズたちのマスクにや「息子」や「憤」などの漢字が書かれていたことや、タートルズたちのファッションがなんかすごくかわいくてそこがいいなと思った。 ミケランジェロとラファエロはDJな感じで、ラファのほうが渋くて、マイキーはヒップホップ系。ドニーは相変わらずメカオタクで頭が良くて、レオナルドはしっかりしてて、武士のスタイル。四人とも似ているようで、個性が際立っていてそれぞれがそれぞれによかった。 タートルズのメンバーは全員好きです。四人でなんやかんや言いながらも仲良いところ、協力してるところが好きです。 2も公開されるようで楽しみ。 今度は劇場で見たい! ほなほな

MAMP覚え書き

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PCに開発環境を作るということで、MAMPを導入した。 導入まではインストールするだけで簡単だったんやけど、Virtual hostを増やす方法が最初よくわからなくて苦戦した。後日もう一度改めてやってみると、すんなりできたので、備忘録として、やり方を書いておく。 【 MAMP 】 MAMPは無料のものと、有料のMAMP PROがある。 今回は無料のものをダウンロードした。その際、インストールするときに、何もせずに進めてしまうと、MAMPとMAMP PROが両方ダウンロードされてしまう。 MAMP PROをダウンロードしないためには、 “インストールの種類”の項目のときに、下のタブ『カスタマイズ』を選択、パッケージ名のMAMP PROのチェックを外してから、『インストール』を押す。 インストール後の設定として、ポートを、“WebとMySQLのポートを80と3306に設定”というボタンを押して、設定した。 【 Virtual host 増やす 】 必要なファイル ① /Applications/MAMP/conf/apache/httpd.conf ② /Applications/MAMP/conf/apache/extra/httpd-vhosts.conf ③ /private/etc/hosts(Finderのメニューから、移動→フォルダへ移動を選択して、出てきたウィンドウに「/private/etc」と記入して移動すると、hostsファイルがあるフォルダが表示される。) ----------------------------------- ① httpd.conf 574行目あたりの  # Virtual hosts #Include /Applications/MAMP/conf/apache/extra/httpd-vhosts.conf ↓ # Virtual hosts Include /Applications/MAMP/conf/apache/extra/httpd-vhosts.conf 2行目の#を外してインクルードを有効にしておく。 ② httpd-vhosts.conf ファイルの1番下に追記していく。 /* ↓もともとあるlocalhost *

デヴィッド・ボウイと私

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ボウイの訃報を聞いて、その瞬間は、ショックながらも、ああ、そうか、と感じたもののあまり実感もわかず、日々の流れに自分は引き戻された。 今日、疲れて家に帰ってきて、ふと、ボウイの音楽をかけたら何だか泣けてきて、ああ、もうこの人はこの地球上にいないんだな、と思った。 でも、冷静に考えると、ボウイの存在は地球上に留まらなかった気もして、彼の肉体は地球上になくなったけど、精神というかマインドは、私の中や、数々のファンの心に残り続けるから、さみしくはないと思った。 私がボウイを初めて見たのは、『ラビリンス 魔王の迷宮』という映画の魔王ジャレス様である。この映画を初めて見たのは子どものときだけど、ボウイ扮する魔王の魅力にすごく惹かれたのを憶えている。あと、ヒロインのジェニファー・コネリーのことも好きで、この当時はあの『フェノミナ』でジェニファーがあんな目に遭うとは知る由もなかった。 ボウイの話に戻る。 ラビリンスを見たときは、ボウイのことを歌手とも意識せず、ただただ魅力的な魔王の印象が強く残っていた。それから月日が流れて、レオス・カラックス監督の『汚れた血』を見て、そのときの挿入歌として使われている「modern Love」に衝撃を受けた。あのシーンは有名だけど、私も大変好きなシーンで、それからボウイの音楽も聴くようになった。 好きな曲はたくさんあるけど、特に好きなものは「modern Love」「Heros」「Changes」「Life on Mars」「Space Oddity」「Fashion」「Aladdin Sane」… キリがないし、まだまだ聞けていない。 でも、私はボウイの歌が特に好きというわけではない。私が好きなところは、彼の生き方である。あの独特の存在感、どこにも混じらずあのスタイルを貫いてきた彼の生き様が好きなのである。つい先日、新譜が出てたときもそんな話をしていた。新譜ももちろん聞きたいけど、自分は、ボウイの生き方や存在が好きだと。そういってた次の日ぐらいに訃報を耳にしたので、ショックだった。 「Heros」を聞くと、ニコ(ヴェルヴェッド・アンダーグラウンドのNiko)がこの曲を好きだとドキュメンタリーで言ってて、実際にニコのライブでも歌っていた姿を思い出す。いや、この曲ほんまいい曲だから、みんな好きだよな、と思う。気持

本音で生きる

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『本音で生きる』(堀江貴文著 SB新書 2015年) 印象に残ったことメモ ・「やり方」なんかそもそもない ・すべてが「トライアンドエラー」なのだと思っている ・30秒で終わるメールはすぐ返す。5分で終わる仕事は、片っ端から片づける。 ・今済ませられることは、今済ませてしまう ・長期ビジョンなど意味がない ・時間を効率的に使うなら「今やる」ことだ。 ・やりたいことは、“今”やれ! ・大事なのは、“Give,Give,Give” ・つまり、惜しみなく人に与えるということだ ・むかつく人やいらっとする人もいるけれど、それだけのこと。自分の人生にはなんの関係もない。 ・だから、気にせず、自分の思うこをやればいい 堀江さんの本を読むと、自分は無駄な時間を過ごしているな、と焦ってしまうんやけど、より時間を自分のためにうまく使うにはどうすればいいか、どういう考え方で自分がいれば、自分の好きな生き方ができるかなど、堀江さん自身が実践されていることが書かれているので、読んで身が引き締まる思いになる。 自分もできることは取り入れて、実践したい。けど、読んでいて結構疲れるので、これもぼちぼちやっていきたい。すぐやれ!と怒られそうだが、自分ペースでやる。 ほなほな

しないことリスト

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『しないことリスト』(pha著  大和書房 2016年) phaさんの本は読むと気が楽になるので大好きなんですが、今回新刊の『しないことリスト』という本を早速読んだので、メモがてら感想を書いておく。 まず、読んでいて特に印象に残った部分は以下の3つのリストです。 LIST6  読みっぱなしにしない ・できるだけメモを取るようにする。 ・単なる情報を血肉にするには、他人の目を意識して文章をアウトプットしてみるのが有効な手段だ。何かを身につけたいと思ったら、気にななることを自分で調べて、ブログなどで自分の言葉を使って説明してみよう。 これは、いつも本を読んでいて、ブログに書きたいなあと思っていてもなかなか読みっ放しで終わってしまうことが多かったので、ぜひ今後やっていこうと思ったので、今もこうしてすぐブログに書いた。ブログをたくさん書いているときは確かに言葉が出て来やすい感覚はある。なかなか書いていないと、何を書いたらいいか、どうしたらいいか書き始めの一文字がなかなか出てこず、一言、よかった、だけで終わりそうになってしまうので、どうよかったのかなど、そのときのタイムリーな自分の気持ちの記録も兼ねて、文章に残しておきたいと思った。 そもそも、私が映画のブログを始めたのもこの理由だった。映画が好きでたくさん見ていたのでが、ただ見て終わりだとなんかもったいない気がして、ここが面白かった、こんな気持ちになった、など自分の考えたことを残しておきたいなと思ったから始めた。あと、書いておいたほうが後からどんな映画やったっけ?と思ったときもすぐに思い出せるという利点もある。他にも、たくさんの映画作品や文学作品について、それらを好きな人たちと情報をシェアしたいという目的もあった。私は、映画好きの方のブログを読んだりするのも好きなので、自分のブログも読んでもらって、意見交換まではなかなかいかないかもしれないけれど、そうそう、それわかる!や、そういう見方もあるんかー、など他人の見方も知りたいので、そういうのを知るツールとして自分のブログも情報をアーカイブして記録したいと思った。 長くなったけど、まあ思ったことをたくさん書いていきたいと思った。 LIST16  イヤなことをしない ・自分が好きなことをひたすら続けてい