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野良猫ロック 暴走集団’71



野良猫ロック 暴走集団’71
監督:藤田敏八  1971年 日本

梶芽衣子さん好きなんで、この野良猫ロックシリーズ大好きなんですが、まだ見たことのなかったこの暴走集団’71を鑑賞。今作には原田芳雄さんが出てるので、私は原田芳雄さんのことも好きなので、今回は原田芳雄さん目当てで見た。

一言でいうと、西新宿にたむろするヒッピーの若者たちが、地方の政治家一団と戦争をする話。野良猫シリーズ第5章(最終章)にあたる。

ヒッピーグループの一人、リュウメイ(地井武男)は地方の名士の息子でありながら家を出てきていた。ある日、リュウメイとその恋人の振り子(梶芽衣子)がイチャついているときに、父親の秘書の手で向けられたバイク集団(親衛隊)に襲われる。リュウメイはその際、一人の男(安岡力也)を殺してしまう。バイク集団はリュウメイを連れ去り、振り子が殺したように見せかけて、その場を後にする。

振り子は冤罪で刑務所に入るが、リュウメイに会いたさに妹と二人で脱獄をする。妹をヒッピー仲間のもとへ行くよう指示し、自分は一人リュウメイのもとへ。この振り子をみんなで助けにいこう!とヒッピー仲間が奮闘する話。
リーダー的な存在のピラニア(原田芳雄)、マッポ(藤竜也)、レモン(司美智子)、シンコ(青木伸子)、ガッペ(夏夕介)、マー坊(鈴木利哉)、ネクロ(常田冨士男)、などのメンバーが振り子を助けるために自転車で(5人乗りや2人乗りなどの)振り子救出に向かう。

さながらロードムービーのようで、リュウメイの地元、振り子が監禁されている町に着いても、その空気感は乱れない。よそ者を嫌う地方の小さな町の人々を尻目に、若者たちは自由に(?)、強盗し、飄々と町の廃屋に陣取り、作戦を練る。


最後はダイナマイトまで持ち出した全面戦争に発展。若者たちは、やられたらやり返せの精神で、その上派手に、破滅をも恐れない行動をとるのである。これぞ野良猫ロック!破滅的なんやけど、どこか爽快感がある、もっとやれ!という気持にさせる話なのである。梶芽衣子さんの役は今回結構控えめだったんですが、かわいさはいつも通りで、すごくよかったです。今回は何と言っても、原田芳雄さんの存在感の厚さ、かっこよさ、やっぱりすごいなと、見ていて思いました。藤竜也さんのちょっと狂気を感じさせる演技は毎回好きです。野良猫ロックシリーズのこの熱さ、この空気感、本当に大好きです。

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