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『声優魂』から感じる大塚明夫の役者魂
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私は大塚明夫さんが大好きです。なぜ好きかというと、『メタルギアソリッド』シリーズのスネークが好きだからです。いや、スネークが好きで、同時に大塚明夫さんのことも好きになった感じです。
本書は、大塚明夫さんが、“声優だけはやめておけ”と声優を目指す若者向けに書かれたものである。声優業におけるハイリスク・ローリターンの仕組み、声優という華やかなイメージの裏に潜む実態や、厳しさを自身の人生を振り返り、語られていく。
私は、声優を目指しているわけではないが、大塚明夫さんのことが好きなので、どんな話しが聞かせてもらえるのだろう、という好奇心から本書をめくった。
結果、大塚明夫という人の生き方、生き様、俳優業・声優業に懸ける信念をひしひしと感じ、改めて惚れ直した。あのかっこいいオーラは、この人生を歩んできたからこそ出せるオーラであったのかと、本書を読んで思った。大塚さんがあそこまで輝けるのは、やはり役者という仕事を心から好きだからなんだなということがわかった。そして、それくらい好きじゃないとこの仕事はできないし、続けられないし、この道しか自分にはないという思いで日々歩まれて来られたのだということもわかった。
大塚明夫さんが喋っていると、そのまんまスネークだし、自分がスネークを好きなのか、大塚さんが好きなのかわからなくなってくる。(どちらも好きのだが)
それくらい、スネークと大塚さんがダブるくらいに、大塚さんがスネークを演じていらっしゃるのだと思うし、大塚さんの生き様やオーラがスネークに投影されているのだと思った。
私はそれほど声優に詳しくありませんが、大塚明夫さんが人気なのは、もちろん“いい声”というものありますが、そのいい声を支えるバックグラウンドに、大塚さんの役者魂があるからなんだと思います。そして、その声やキャラクターを見ると、声だけなのに(本人の姿は見えないのに)、かっこいいなあ!と感じるんだと思います。肌で感じるというか、表現は難しいのですが、ほんまにかっこいいんです。
本書では、ネイキッド・スネークのことを、生身の自分を材料に演じられたとおっしゃっていました。自分はメタルギアシリーズの中で、ネイキッド ・スネークがでてくる『メタルギア・ソリッド3』が1番好きで、ネイキッド・スネークには特に思い入れもあったので、このエピソードを聞いて、何だかすごく嬉しかったです。ネイキッド・スネークのまだ未熟で、人間臭いところが好きでしたので、こういうことも考えながら演じられていて、大塚さんとスネークが被るのもこのような理由があったからなんだと改めて納得しました。
本書で大塚さんが語っておられるように、人生にゴールはなく、常に「今が1番いい」と思って生きられるように、私も日々を送りたいです。幸い、私も今が1番いいと感じて
いますし、過去に戻りたいと1度も思ったことはありません。
大塚さんのことをこれからも応援しています。スネークと大塚明夫さんに出会えたことに感謝しています。メタルギア最新作やりたくなってきたなあ。
ほなまた
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