『キャビン』にみる自分の映画を見るときに萎えるポイント





※ネタバレしていますので、キャビンを未見の方はご注意。






キャビン(The Cabin in the Woods)
監督:ドリュー・ゴダード 2012年 アメリカ


大学生の男女5人が週末に山小屋に遊びに行き、そこで次々と殺されていくという話。

というのは前フリで、

ホラー映画によくある設定のセッティングを、秘密の地下組織が実は操作していたんだよ、という話。なぜ操作していたかというと、“古きもの”の怒りを鎮めるためである。“古きもの”とは何か?これは私たち映画を見ている観客のことだと私は受け取りました。
地下組織で働く職員が、5人が地下室で触れる物によって殺人鬼を選んで派遣する。森の中の温度を操作し、温度を高く設定することで男女の服を脱がせてセックスを促す…、そこへ殺人鬼が向かう、このように、世界各地の幽霊や、殺人鬼や怪物を操作して、ホラー映画というのはこういうふうに作られてるというのを、見ている私たちに見せつけます。世界各国のホラー演出状況は、小さなモニターにそれぞれ映し出されている。

なんやかんやあって、3人が殺されて、生き残った2人は、地下につながるエレベーターを見つけて乗り込む。その先には、数々の古今東西のホラー映画やSF映画に出てくるキャラクターたちがそれぞれのBOXに入って管理されていた…。(CUBE演出)
で、地下組織の存在に気づいた2人は、地下組織と戦うために古今東西のモンスターたちが制御されているBOXのドアを解除するボタンを押してパーティー(モンスターたちによる殺戮)がスタートするっていう話。

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メタに次ぐメタ映画。

周りの人も絶賛していたので、期待してみたのですが、自分的にはあんまり好きじゃなかった。いや、ホラー映画大好きだし、B級、グロも好きなんだけど、じゃあキャビンはなぜ好きになれなかったのか。

考えられる萎えた原因

① ゾンビ一家が派遣されるところで、それを地下組織が操作しているということがわかった時点で萎えた。

“普通”のゾンビ映画では、王道ゾンビ(ロメロゾンビ)系は苦手なのだけど、他のバタリアンゾンビとかは好きなのだが、人が操作しているということがわかったときに萎えた。

② 人が操作していることがわかったことで、あの山小屋へ行く道のところに張られている電磁波バリアみたいなものに鳥が当たって落ちるところにも萎えた。

③ 温度上げたりする演出にも萎えた。



結論:地下組織によってホラー映画というものが操作されているという設定に萎えた。


それぞれの映画のキャラクター単体はすごく好きなのに、それが人工的に操作されているというところが私には受け入れ難かったです。『死霊のはらわた』も大好きだし、後半のハチャメチャ展開のときにピンヘッド様らしき(ちょっと違う)人が現れたときは、おおっ!とテンション上がったのですが、それがどうというわけではなく、みんなで殺戮を繰り返すということだけだったので、あまり面白くなかった。

あと、地下組織の人々の態度というか悪ノリみたいなのにも萎えた。…④

もちろん、ホラー映画やから人が殺されるのはわかっているんやけど、「殺せ!」と操作している側から言われると、何だかなと思ってしまった。全員死んだ(と思い込んで)みんなで祝賀会を開いているのにも、気持ちを合わせられなかった。

“古きもの”=観客(私たち)、地下組織=映画製作者たち、という構図として考えてみても、古今東西のホラー映画の要素をこれでもかと入れまくったからこれでお前ら満足だろ?言われている気がして、それはそれで、萎える。

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私は、ホラー映画は好きだけど、宇宙系の映画はあまり好きではないです。なぜかというと、エイリアンとかプレデターや、他にもあると思いますが、宇宙系のキャラクターに関して、現実にありえない、と思ってしまうからです。じゃあ、ゾンビや死霊もありえへんやん、と思われるかもしれませんが、ゾンビはウイルスによって感染し、死霊は目には見えないが霊的なものって私はあると思っているので、そういうほうがリアリティがあって話にのめり込みやすいのです。
『CUBE』に関しても、『CUBE』シリーズ大好きなんですが、ああいうわけのわからん箱に閉じ込められて、謎の組織(?)に実験されている、っていうのあるかもしれんし、あったら怖いなと思うので、そういう意味で好きです。だから、あの『CUBE』の映画にエイリアンとかゾンビとかが箱に入ってて出てきたら萎えます。

今これ書いてて思い出したけど、スティーヴン・キング原作の『ドリーム・キャッチャー』もあんまり好きじゃなかったし、最近見たのでは、『ミスト』も(ラストも苦手だったが)あんまり好きじゃなかった。

まとめると、

地球外生命体が襲ってくるのが苦手ぽい。非現実的だから。

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ということから鑑みて、キャビンは非現実的な要素たっぷりだったから、自分的には、おおおおおっ、と地下の怪物デパートシーンでは思ったりもしたのですが、全体的に見ると、好きじゃなかった。


以上


ほなまた





あ、でも非現実的な作品でも『ヘル・レイザー』シリーズは好きやしなあ、でもあれストーリーほぼないからピンヘッド様始めセノバイトさんたちのビジュアルが好きなだけかもしれない…。あと、いつも鎖で頬っぺた引き裂かれて、痛みこそ究極の快楽って言ってるイメージしかないしな。『ヘル・レイザー』シリーズはあのB級臭さが半端ないところが好きです。(褒めています)

はっきり分けるのはむつかしいですね。



ほなほな


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