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少女戦士’88
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勇闖江湖
A Heroic Fight
監督: 趙中興 1986年 台湾
ここ最近見た林小樓作品の中で、一番面白かった。
『妖魔伝』も最近の中では好きやけど、アクションやストーリーのスピード感がこちらのほうが速い感じ。
全く目を離すことなく最後まで見た。
調べてみたら監督の趙中興(幽幻1・新桃太郎1、2の監督)は袁家班出身なんやな。
それでアクションの運びやみんなの動きが見ていて気持ち良い。
内容は映画のスタントや特撮を行なっている一家が黒社会の抗争に巻き込まれて戦う話。
林小樓の父が袁祥仁でスタントチームに林光榮(新桃太郎のボラボラ/長三道士)がいる。
物語の出だしが桃太郎の撮影現場から始まったから最高だった。実際の『新桃太郎』には出てこない飛び道具を桃太郎が使うところが新鮮。あと、なんかモグモグ食べてる所が多くてかわいい。
その誘拐の現場に偶然居合わせた林小樓が孫娘を救い出す。そこから李國修と関わることになる。命を狙われている李國修は孫娘の身の安全を考え、ボスを部下に譲ることにする。
ここで後継者にら選ばれなかった狄威がこの対応を不満に感じ、金帝側へ寝返る。
金帝側には常山・楊雄コンビが幹部におり、楽しませてくれる。
金帝はなぜか途中でいなくなり、最後まで出て来なかった。
戦闘シーンは小道具を駆使して移動したり武器を使ったり、肉弾戦もある。
林小樓が忍者みたいに軽々と建物を登ったり、火花を散らして線路をローラースケートで滑走したり、アクションは派手。爆破も多く、車ごと爆破したことで常山と楊雄死亡。
途中「新桃太郎2」で使われているBGMが聞こえた気がした。
最後は映画の撮影現場内での戦い。
ここでもセットに色んな仕掛けがあって、それを使ってのアクションとなる。
造形物がそれぞれシュールすぎてすごくよかった。
狄威一人となったところで特殊霊魂のマシンでボコボコにしてて笑った。あと狄威が倒れたところで足にロープをかけ、逆さ吊りにして熱湯が煮えたぎる釜の上にぶら下げてて地獄絵図だった。
ここで、李國修が登場し、「私刑はいけない」と林小樓チームを諭す。(しかし、林小樓チームはもう既に何人も殺している)
みんなと握手しながら、孫娘を守ってくれたお礼を言う李國修。最後に狄威のロープを持った林光榮が握手しようとして、手に持ったロープを離し狄威が熱湯の釜へ真っ逆さま〜劇終
————————————
むちゃくちゃ面白かった。
・冒頭に出てくる犬がシャーペイぽいんやけどかわいい。顔の皮膚つねられてかわいそう
・林小樓スタント一家の生活が面白い
・何もかもギミックがあり、見てて楽しい
・林小樓が孫娘を助けに行くときに、自転車アクションするんやけど、プロジェクトA意識されてて面白い
・ガラス板を運ぶ業者の社長役(?)として監督(趙中興)が出ている
・屋外の撮影してるシーンで植木鉢に拳銃を隠していくという『男たちの挽歌』にもあったシーン(もとは『殺しのテクニック』という映画らしい)などもあり、見ていて楽しかった
・敵の下っ端役で沈徵維さん(新桃太郎2医者)も一瞬やけどいた
・同じく敵役に朱昆洋さん(妖魔伝の左右のどっちか/鳳凰王子の蝸牛)もいた
・林小樓の桃太郎、男装、女装、忍者ぽい潜入服など様々な衣装が見れて嬉しかった
・林光榮さんの女装すごく綺麗だった
・狄威の足技に見惚れる
・袁祥仁は『清宮大刺殺(続・空とぶギロチン)』にも出てはったんか
とにかく、林小樓含め、みなさんのアクション、仕掛け(舞台装置)がすごかった。
見れて幸せでした。
※追記
【気になったこと 本作での林小樓の性別について】
・本作の林小樓も中性的な役柄だった
・英語字幕で見たが、林小樓のことを女性的な感覚で呼んでいなかった(Heやhimで呼ばれている)
・李國修が林小樓に「Hisao-Long, you are not a girl」と言ったことに対して、
・林小樓が「I usually play a girl's role」と言っていることから、作中の林小樓は女性の設定ではなさそう
・日本語吹き替えを一部だけ見たが女性口調だったので、『妖魔伝』の日本語字幕の時と同様、違和感があった
・本作を見た限りでは、林小樓の役(林小龍)が女性的に描かれていなかったので男性役ではないか(もしくは性別を関係なくしたような中性的な役)
・このことから、邦題の「少女戦士」というのも、林小樓の生物学的な性別が女性だからつけただけであって、原題の「勇闖江湖 or 馬路小英雄」や英題の「A Heroic Fight」も女性的な文字は含まれていない
・なんで日本に入って来た時に、こういうふうに変換されるのか
・日本版で見ると、日本語吹き替えも、日本語字幕も林小樓が女性口調になっているので、英語字幕を見ない限り、男性役ではないかという発想になりにくいと思った
・自分は英語字幕で見たからこそ気づいた
上記、『妖魔伝』の小君同様かなり気になった。
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