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セントラル・ステーション


セントラル・ステーション(CENTRAL DO BRASIL)
監督:ウォルター・サレス 1998年 ブラジル

主人公のドーラは昔は教師をしていたが、今はリオデジャネイロの中央駅で手紙の代筆業をしている。字が書けない人のために、変わりに手紙を書いているのだ。
ある日少年を連れた母親がドーラに代筆を頼みに来た。しかし、その女性はその直後、トラックにはねられて亡くなってしまう。残された幼い少年ジョズエは一人になってしまった。不憫に思ったドーラはジョズエを養子縁組の斡旋所に連れて行くが、実はそこが臓器売買の闇組織だと知り、慌ててジョズエを連れ戻し、ジョズエの父親を探す旅に二人で出る話。

今の日本では手紙の代筆業という仕事は聞かないけれど、ブラジルの識字率など日本との違いを知って、はっとした。また、臓器売買の業者などブラジルだけではないが、社会の闇を描き出している。
ドーラとジョズエが旅に出てからは、ロードムービーになり、二人の交流や、道行く人々との交流の様子が描かれていきます。

人嫌いで冷たい印象のあるドーラでしたが、ジョズエと旅をしていくうちに、優しい心や、人の温かさというものを取り戻していきます。
ジョズエと一緒に写真をとって、なんか小さな入れ物(?)なんかレンズで覗けるやつに入れてもらう夜のシーンが好きです。

最後にドーラがジョズエに書く手紙がとてもいいです。ドーラの心が旅の中で少しずつ変わっていっていくのが印象的です。

これも好きなブラジル映画の一つです。ブラジルの社会の様子、ギャングはあまり出てこないけど、人間の心の移り変わりを描いた旅の物語です。良作です。


ほな

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