ドン・ジョン



ドン・ジョン(Don Jon)
監督・脚本・主演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット 2014年 アメリカ


※ネタバレしています!


ジムで体を鍛え、女性の顔や体に点数をつけ、毎日違う女性とヤりまくっているプレイボーイのジョン(ジョセフ・ゴードン=レビット)。彼は友達からドン・ジョンと呼ばれていた。ただ、ジョンはポルノ中毒で生身の女性とのセックスよりもポルノを見てオナニーするほうが好きで、ポルノと現実の女性とのセックスとの差にがっかりしている。しかし、そんなジョンの前に二人の女性が現れる。それぞれの女性と付き合っていく中で、ジョンの考え方が変わっていく、という話。

自分もポルノ見るの好きなんですけど、そもそもポルノとセックスって全く別物じゃないんですか??????

ポルノ…完全に自分の趣味の世界。浸れる。自分の好きなようにできる。
セックス…相手とのコミュニケーション。相手ありき。

と私は考えているのですが、ジョンはこのポルノの考え方をセックスにも持ち込んでしまっているから満足できなんやろうな。ポルノでやってることを現実でもやってみたいな、っていうのはわからんでもないが、現実でできる範囲(相手も許容してくれる範囲)であればやればいいし、相手が嫌なことはできないし、そこが、ポルノとセックスの違うところやろう。

途中で、ジョンがポルノを見てることが、バーバラ(スカーレット・ヨハンソン)にばれて、ありえない!気持ち悪い!みたいになってたけど、女性でもポルノ見る人はいるやろうし、男性でもポルノ見ない人もいるやろうし、それって人それぞれやろう。劇中で、男は~、女は~、みたいなステレオタイプの押し付けみたいなんが結構あって、それって“普通”の人の思い込みやろ、って思った。

ポルノのほうが実際のセックスよりいいって思う人はポルノ見続ければいいし、でも、その自分の理想を相手に求めて、違ったからがっかりっていうのは本当に自分本位やなあと思った。これはジョンのポルノのことに限らず、バーバラが求める理想の男性像についても同じことが言えると思いました。
あと、ジョンの母親も、ジョンに対して自分の理想の息子像押し付けまくっていて、ジョンがかわいそうだった。

ジョンが自分の勝手な理想の世界一美しい女性とうまくいかなかったのは、お互いが自分本位すぎて、合うはずがない、別れて正解、っていう妹の言葉に集約されている。恋愛に限らず、誰かとうまくやっていこうとするならば、相手のことをお互いが思いやったり協力したりしないとやっていけない。

ジョンが最後にエスター(ジュリアン・ムーア)のことを好きになっていったのは、誰からの理想でもなく、本来の自分のことを受け入れてくれた相手だったからだと思う。そして、受け入れてもらうことで、ジョンも今までの自分の理想ではなかったエスターのことを受け入れることができたんじゃないかと思った。ごくごく自然な形の愛でありながら、そういう愛ってなかなか実現できないんじゃないの?っていう監督兼主演のジョセフから言われているような気がしました。

それにしても、いちいちにつけ、ジョンが「もうポルノ見るのはやめる!」「ポルノはやめました!」みたいに言ったりしてるけど、別にやめんでいいやんて思った。それは、それ、現実は現実で切り離したらいいだけじゃないんかなあと思ったけど、恋人がポルノを見ることでショックを受ける人もいるみたいなので、そこは理解ある人じゃないとやっていけないと思います。ポルノってやめるやめないの問題じゃないと思う。

ポルノ中毒の主人公の映画の割には別にあんまエロくなくて、別にエロに期待はしてなかったけど、ライトだった。

ほな

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