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キョンシー



キョンシー(Rigor Mortis)
監督:ジュノ・マック  2013年  香港

あの『霊幻道士』のリブートとして作られた本作。キョンシー好きとしてむちゃくちゃ楽しみにしてました!
結果、すごくテンションぶち上がりつつも、ちょっとなんやな、という不満もありつつも、でも、愛すべきキョンシー作品になっていました。

過去に『霊幻道士』の役者をしていたチン・シュウホウは妻子と別れ、落ちぶれ、死に場所を探していた。廃墟のような大きな団地の一部屋を借りる。そこは幽霊が出る部屋だった...。

本作は『呪怨』の清水崇さんがプロデューサーとして入っていることもあり、和製ホラーとキョンシーがミックスされて、しかも、コメディ要素はほぼなしの、本格ホラーになっています。(※少しスプラッタもあり)

キョンシーシリーズのちょっと笑かす感じが好きな方にはシリアスすぎかなと思われるかもしれませんが、私は、この雰囲気も結構好きでした。
全編にわたって、暗く硬質な色彩、黒、白、青白い光の色が印象的でした。あと、双子の女の子の幽霊が出てくるのですが、『シャイニング』のオマージュがされていました。ただ、ちょっと、あの和製ホラーによくある蜘蛛みたいな不自然な動きをするので、それが私はあんまり好きじゃないので、そこは少し萎えました。

最初のシーンから、タディガンフォン、タディガンフォン、フォーチフォーチシシファッコンの霊幻道士のあの曲がかかって、おおおおっ~!と唸りました。あと、ラム・チェンイン先生とモンチョイが写った写真が出てきてウッ(涙)となったりと霊幻ファンにはたまらない演出の数々。なんせ、霊幻シリーズの俳優さんたちがかなりたくさん出ておられるので、それだけでも嬉しいんですが、映画の中にある細かい霊幻シリーズに関する小ネタに愛を感じました。

本作のキョンシーは私が好きな霊幻3のミン道士(半人前道士)の方(リチャード・ン)が演じられていて、わわわわわわ!と驚きと嬉しさが溢れました。
本作はキョンシーのビジュアルがすごくかっこよかったのが印象的でした。いつもの派手な服ではなく、黒い服で帽子もなかったのですが、キョンシーが飛びながら横からのショットで長い黒服がなびいているところ、むちゃくちゃかっこよかったです。あと、片目がつぶれて縫っているところや、口も縫っているところ、金(銭)を口周りに封印として巻いているところも独特の雰囲気が出ていてよかったです。

動きはCG含め、ちょっと早すぎて、キョンシーアクションという感じではあまりなかったのですが、アンソニー・チャン演じる道士がチン・シュウホウと空間を変化させる術を使い、キョンシーを命懸けで攻めるシーンには熱くなりました。

ラストはちょっと、ええ~!となったんですが、そこまでの過程は面白く、ちょっと違和感な部分もあったのですが、全体として、キョンシー愛にあふれたスタイリッシュな作品だと思いました。
こんな感じで、またキョンシー映画を復活させてほしいです。

過去のキョンシー映画知らなくても楽しめる作品だと思いました。ゾンビよりやっぱりキョンシーのほうが好きやなあ。キョンシーと道士と含め、あの世界観が大好きです。


ほなほな

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