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白玉老虎


白玉老虎
Jade Tiger
監督:楚原 1977年 香港

※ストーリーの内容に触れていますので、未見の方はご注意ください




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古龍原作。
狄龍は毒の武器を作ることで有名な唐家に父親の仇を取るために潜入する。

冒頭、狄龍と蕭瑤の婚礼の日に、狄龍の父親が首なし死体で発見される。
父親の仇を取るために、狄龍は家を出る。途中、‪爾冬陞‬(唐玉)に出会うが、命を狙われたことにより、逆に‪爾冬陞‬を誘い出し殺害する。

唐家に‪爾冬陞‬の友人として死体を届ける。そこに行方がわからなくなっていた谷峰が姿を現した。
谷峰は狄龍の父親の首を唐家に持って行き、唐家の信頼を得てスパイとなり、唐家を滅ぼすために潜入していたのだった。

谷峰が持ち去った“白玉老虎”の中から出てきた紙に、狄龍の父親からの秘密事項が記されていた。
実は、狄龍の父親は自ら首を切り、谷峰に指示をし、谷峰の唐家潜入のための犠牲となっていた。父親が記した紙には、狄龍に谷峰を守るようにと書かれていた。

事実を知った狄龍は、唐家の信頼を得るために施思(唐羽)と結婚する。それを聞きつけ狄龍の実際の妻と妹(李麗麗)が唐家に押しかけ修羅場となる。
別人になりすまして唐家に潜入していた狄龍は、妻や妹のことも知らないとシラを切る。狄龍のことを疑っていた羅烈は妻を殺せば金をやると狄龍に言う。どうしようか逡巡している狄龍に対し、ショックを受けた妻は狄龍の持っていた剣で自分を刺し自害してしまう。

ショックを受ける狄龍。夜に白い着物を着て妻を追悼する。そこへ岳華が現れる。岳華は事実を知っていた。

ついに、狄龍の正体が羅烈にばれてしまったことにより、唐家との全面的な戦いとなる。ここでも狄龍の命を助けた施思が自害してしまう。
羅烈は先にスパイとして潜入していた顧冠忠(西施)に殺される。最後まで残った岳華は谷峰に後ろから刺されたことがきっかけとなり、その後さらに刺されて死亡。

最後は家でたくさんの位牌の前で拝む狄龍ら生き残った人々。唐家を滅ぼしたものの、唐家で狄龍の命を救った岳華や施思、そして妻や多くの犠牲者のことを思うと、争いに疑問を抱かざるを得ない。喜ぶ身内をよそに暗い表情の狄龍。

“いつかこの世界の悪意や戦いにうんざりする日が来るのだろうか
私はきっとそんな日が来ると信じています”

という狄龍の言葉で劇終。切ない。

【印象に残ったところ】
‪・爾冬陞‬が若い
・鏡の自分に向かって話しかけるトンシン
・サイコパス?
・谷峰が味方でなんか嬉しい
・狄龍の妻が目の前で死ぬシーンが悲しすぎる
・もうちょっとどうにかできひんかったんか
・羅烈・岳華・施思・‪爾冬陞‬の兄弟良い
・鶏肉を頬張るリエさんのインパクト
・詩人ホァさま
・頭良くて剣の腕も立つ
・リエさんののピンチに助けに来るホァさまの背中合わせのシーンむっちゃかっこいい
・命を救ってもらっても、その人の一族を全滅させなあかんという使命つらい
・見終わって気分がズーンとなる

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誰が一番強いかとか争わんでいい世界がええなあ。

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