バベルの学校 (la cour de Babel)
監督:ジュリー・ベルトチェリ 2015 フランス
フランスのパリにある、とある学校を舞台にしたドキュメンタリー映画。この学校には適応クラスというクラスがあり、そこでは24人のそれぞれ国籍の違う生徒たちが同じ授業を受けている。国籍の数は20。生徒たちは、家庭の事情など様々な事情でこの国に来ている。(亡命・貧困・虐待・移民・勉強etc...)
適応クラスでフランス語を学んだ後、普通クラスへの編入を自分の得意とする教科から行っていくというスタイルが取られている。
国籍も宗教も言語もバックグラウンドもそれぞれ違う子どもたちが、どのように学校で過ごしているかという授業の様子と、親と教師と生徒との三者面談の様子がほぼメインで話は進んでいく。
こういう映画を見るといつも思うことなんやが、日本には、本当に多様性がない。世界はこんなにも多様で、様々な人々が生きているというのに、日本では、その存在すら知らない、ないこととして放置されている、目を背けられていることがたくさんあると思う。日本人は単一民族だが、だからこそ、もっと外に向けて視野を広げていかなくてはならないのに、あまりにも外に目が向いていない国だとこの国に生きていて思う。この映画を見て、当たり前のように子どもたちの間で交わされる話が、宗教の対立の話であったり、差別の話であったり、世界が直面している問題の縮図を表していたりした。
他に考えたことは、私のパートナーはブラジル人で、日本とブラジルの間を行き来してきた人だから、この映画に出てくる子どもたちのように、様々な苦労が今までにあったのだろうな、とパートナーの苦労を考えたりしてると、何だか込み上げてくるものがあった。
日本も外国人も日本人も住みやすい国になってほしい。それにはまず、日本人の意識から変えていくいかないけど、なかなか日本人自身が変わることってないやろうなあ。自分の身に起こることでないと実感湧かんやろうし...。
自分はもっともっといろいろなものを見て、経験して、いろいろなことに挑戦して、いろいろな国に行ってみたい。
ほなまた