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〈映画の見方〉がわかる本 80年代アメリカ映画カルトムービー篇 ブレードランナーの未来世紀



 町山智浩さんの『トラウマ映画館』が好きで(本もトラウマ映画のレビューも)最近Podcastで「町山智浩のアメリカ映画特電」という話が面白くてちびちび聞いている。それで、本屋でこのブレードランナーの未来世紀を見つけたので買って読んでみた。

この本で章立てられている映画は、
デヴィッド・クローネンバーグ『ビデオドローム』
ジョー・ダンテ『グレムリン』
ジェームズ・キャメロン『ターミネーター』
テリー・ギリアム『未来世紀ブラジル』
オリヴァー・ストーン『プラトーン』
デヴィッド・リンチ『ブルーベルベッド』
ポール・ヴァーホーヴェン『ロボコップ』
リドリー・スコット『ブレードランナー』

の8本である。しかし、この映画たちのもとになった映画、今後影響を与えることになった映画など、この8本以外にもたくさんの映画が本書の中で紹介される。
 町山智浩さんの本でも話でも共通することなんやが、紹介される1本の映画の中から関連する他の作品を次々と挙げていって、どういった映画が元になているのかや、監督や役者の性格や嗜好など大変細かい所まで分析されていて、それをPodcastでは、面白そうに話されるのでそれがまた面白い。この映画見たいな、と思ってしまう。そういった面から考えると、私は町山さんの本も好きだが、Podcastみたいに話してる話を聞くほうが好きなのかもしれない。映画をあまり見ないパートナーも町山さんのPodcast好きなので(というかおもろいとむしろ教えてもらった)話術がおもろいんやと思う。
 この本の中でやったらビデオドロームが1番好きやから、そこを特に興味深く読んだのだけれども、監督の熱い想いまで強く解説してくれていて、とても面白い本だった。タイトルの通り、映画の見方が今までと変わっていく本。




町山智浩 〈映画の見方〉がわかる本 80年代アメリカ映画カルトムービー篇 
ブレードランナーの未来世紀 (2006年、洋泉社)


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