悪魔のはらわた


悪魔のはらわた (FLESH FOR FRANKENSTEIN)
監督:ポール・モリセイ 1973年 イタリア/フランス


ジャンル:臓物

 この映画の名前を思い出そうとするとき、いつも他の映画と混ざり(死霊のはらわた、悪魔のいけにえ、悪魔のしたたり、などなど)なかなか一発で思い出せないんだが、そのストーリーはすぐに思い出せるくらいインパクトが大きい。

 ウド・キア演じる男爵は最高の臓器と最高の身体のパーツを使った男女の人造人間を作っている真っ最中。最高の男女のを自分の手で作り上げ、その二人を交尾させ、子供をたくさん生ませ、最強の人類を創造する!と意気込んでいます。
 ちなみに、この男爵が臓物フェチの変態なんだけど、それが自然に見えるほど話は全体的にぶっ飛んでいて、穏やかな音楽と中世ヨーロッパみたいな雰囲気とともに淡々と話が進んでいく。途中、内臓にファックして「胆のうに生の息吹を吹き込んだぞ」とか言ってて、見ているこっちは、そうですか......、と、もはやついていけない。
 一番印象に残るシーンは、いざ、男女の人造人間が完成して、交尾させよう!となり、人造人間の女に男爵が「キスしろ!」と命令し、人造人間の男にキスさせる。しかし、いっこうに男が勃起しない。「キスしろ!」→キス→勃たず、を3回くらい繰り返したところで、これはどういうことじゃあ!と男爵ブチ切れ。男は女性に興味がないゲイだった、っていう下り。(ゲイとは明示されないが、私はそう読み取った。)
 わざわざ、絶倫の男の首が必要だからと、売春宿に行って待ち伏せしていたのに、人違いをしてしまっていたのである。ちなみに、本当に狙っていた絶倫男は男爵の妻()に気に入られ、屋敷内でヤりまくっていたというサイドストーリーが人造人間を作る男爵の話の裏で平行している。それを子供たちは終始覗き見している。

 当時、この映画は3Dで放映されていたらしく、なるほど内臓がバンバン執拗にこちら側に飛び出すショットがあるわけなのである。いちいち、内臓がぶちまけられるので、珍しく邦題の「はらわた」のタイトルにふさわしい、合ってると思った。
 女の人造人間がすごく綺麗な方で、内臓に突っ込んでやんなよ、このクソ変態!というツッコミを内心したが、男爵があまりに気持ちよさそうでなので、見ている私も変な気持ちになった。一瞬。
 設定がバカすぎるのに、バカに見えない雰囲気で進むのがすごい。ウド・キアのマッドサイエンティストが光る作品です。好きです。


 ポール・モリセイ監督とアンディー・ウォーホルの関係について調べてみた。
この『悪魔のはらわた』は最初にアンディー・ウォーホールプレゼンツとクレジットが入る。アンディー・ウォーホルが監修したとされるが名前を貸して、弟子のポール・モリセイに監督・脚本をやらせていたようだ。

ポール・モリセイ監督作品は、
・フレッシュ
・トラッシュ
・ウーマン・イン・リヴォルト
・アンディ・ウォーホルのヒート 
・処女の生血

などなど。どれもクソっぽいなあ。



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