アクエリアス (AQUARIUS)
監督:ミケーレ・ソアヴィ 1986年 イタリア
あなたも このステージから逃げられない
頭からスッポリかぶったフクロウのお面、一見何か愛嬌がある……けどその仮面にかくされた狂気の殺人鬼の冷血は、華やいだミュージカルのリハーサルに夢中なヤングたちをたちまち鮮血地獄のエジキにしてしまう、ユニークなこわさ!(VHSジャケットより抜粋)
あらすじ
ミュージカルの練習中に足を痛めた女優がこっそり病院に行って帰って来るんやけど、その時に、病院に幽閉されていた連続殺人犯も一緒に車に隠れて脱走してきた。殺人犯は舞台で使うフクロウの被り物を被り、次々と役者たちを惨殺していく。
これはビデオで持っていたお気に入りの良質ホラー。
最も印象に残るのは、やはり、このフクロウの被り物を被っている殺人犯が、終盤、殺した死体を全て舞台の上に並べて自分は椅子に座り、膝に猫を乗せBGMをかけ、羽を飛ばす演出をして悦に浸っているシーン。これには、なぜか見ているこちら側もうっとり見つめてしまうような美しさがあった。
このシーンになるまで、かなりテンポよくスピード感もあり、見ていて飽きない。殺し方も様々で、舞台を縦横無尽に殺人犯と追いかけられる役者が走り回る。チェンソーでブーン!(チェンソーだけではなく数々の凶器が駆使されます。)
ホラー映画に出てくる数々の仮面やら被り物をつけてる殺人鬼の中で一番かわいいと思う。
ミケーレ・ソアヴィ監督のことを調べてみた。
ミケーレ監督はダリオ・アルジェントの弟子だということは知っていたが、デモンズシリーズの監督や出演もされていた。あと、『フェノミナ』や『地獄の門』にも!デモンズは最初のデモンズ1は結構好きなのですが、そのあとのシリーズは見られていません。見たいけど見たくないような。『デモンズ’95』で挫折したような…。また機会があったら見よう。しかし、『アクエリアス』は大変良作です。