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汚れた血


  

 レオス・カラックス監督が近未来を舞台に撮ったSF系ノワールと主にメロドラマを絡めた青春映画。ボーイ・ミーツ・ガールからはじまりポンヌフの恋人へとつづくアレックス3部作の第2弾。カラックスにとっては長編では初のカラー作品。思春期の痛みや孤独、そして自由への無限大の渇望を、愛の疾走感の中に刻み付けるように強く描いた作品である。
 愛の無いセックスで感染する奇病STBOが蔓延するパリ。幼少の頃から虚無感や孤独感に生きてきた青年アレックスは、恋人リーズと居る時も虚しさは同じだった。原因不明の腹痛にも襲われ生活に嫌気がさしたアレックスは、人生を何とかして変えなければと考え続けていた。そんな矢先、行方知れずの父親が電車に轢かれ死んでしまう。アレックスの父親の友人マルクは彼の多大なる借金を背負うこととなり、STBOの血清を盗み密売する作戦を考え出す。そしてその作戦に必要な人材としてアレックスを見つけ出す。アレックスは作戦に乗るが、そこでマルクの恋人であるアンナにかつてない運命を感じ、物語は動き始める…。(wiki)


 上にあるSF系ノワールと主にメロドラマを絡めた青春映画、というのがよくわからないが、好きな映画といえば、これは必ず入る一本。ストーリーは今wikiを調べて読み返して、そういえばこんな話やったっけな、と思うほどに話は覚えていない。話が面白いかどうかという作品ではない気がする。この作品は感じる映画だと思う。アレックス3部作の第2作目。何が良いかって、ドニ・ラヴァンが良い。あとジュリエット・ビノシュ。あと、あの疾走シーンに尽きると思う。この映画を観ていなかったら、デヴィッド・ボウイのModern Loveの曲をこんなに好きになってはいなかっただろう。夜のパリ。それから映像の色。これを書きながら、また観たい衝動に駆られてる。観たいなあ。ただ流していたい、触れていたい映画。横に置いときたい映画。







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汚れた血
Mauvais Sang
1986年 フランス
監督:レオス・カラックス


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