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ダ・ヴィンチ・コード



 レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「最後の晩餐」の絵にはある人類の根源に関わる秘密、“聖杯”の在り処にまつわるコードが隠されている。ルーブル美術館で殺された館長の周りに残された不可解な暗号。容疑者として現場に連れてこられたラングドンは、館長の孫娘で暗号解読者のソフィーに助け出される。ファーシュ警部をはじめとするフランス司法警察に追跡されながら、暗号の謎を解き始めるふたり。そこには歴史を覆す驚愕の真実が!

 


 この映画に興味を持ったのは、ダ・ヴィンチの絵の中に、ある暗号が隠されていて、それがキリスト教の根源に関わる秘密の鍵を握っているというそういう話だからである。この映画を観る前に、私はアサシン・クリードという、ゲームに嵌っていた。自分がアサシンになって、過去に戻ってテンプル騎士団によって隠された“黄金の林檎”を探す、といったらすごく単純に聞こえるんやけど、これも人類の起源に遡るような秘密のコードを解いていくといった内容になっている。自分はアサシンで、今回プレイしているのはチェーザレ・ボルジアの陰謀を阻止することが目的なんやけど、黄金の林檎も平行して追っている、そんなゲームである。このゲームとダ・ヴィンチコードの映画に共通して出てくるテンプル騎士団、それから謎解きのコード、この二つに私はとても惹かれている。 
 この映画の展開はとても速く感じた。キリスト教のことをもっとよく知っていればもっと楽しめた気がする。それでも十分面白かったが。途中で、オプス・デイというカトリック急進派みたいな組織が出てきてその一人が、自戒の行為として、自分に鞭を打ったり、太ももに、食い込むベルトをつけてたりが印象的だった。あと、シオン修道会の儀式の様子が特に印象に残っている。あれを観て、「アイズ・ワイド・シャット」の秘密結社の集会を思い出した。ああいうのはいつも興味がある。 
 この映画を観て、カトリック教会から苦情こおへんかったんかな、と思ったけど、案の定来てたみたいで、そらそやわなと思った。でも、こういった解釈もあるのではないか、今までと違った考え方を投げかけることはすごく大切なことだと思う。なぜ、苦情が出るのかといったらやはり、自分たちに不都合なことがあるからやろう。教会が女性にもっと開かれたもので、女性たちが守るものだったら、どんな時代になっていたんやろう。キリスト教の歴史を揺るがすような、過去に切り込むような話がよかった。気に入ったところだった。



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ダ・ヴィンチ・コード
The Da Vinci Code
2006年 アメリカ
監督:ロン・ハワード


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