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沈黙


Tystnaden / The Silence
監督:イングマール・ベルイマン 1963年 スウェーデン

ついに、ついに、ついに『沈黙』見た!!!!!
今年はベルイマン生誕100年祭やったんですね。最近財布を変えて、ポイントカードの整理してたら、アップリンクのカードが出てきて、アップリンクって今何やってんの?と思って検索してみたら、なんとベルイマンやってるーーーーーーーー!
しかも、検索したタイミングで、「明日『沈黙』やん!」となり、すぐにチケットをとったのでした。

映画館行くの自体も久々すぎて、挙動不審だったんですが、なんとか見てきた。
映画館で映画を見るのが今まで結構至福に感じてたんやけど、今回、あんまり幸せに感じなくて、そこにちょっともやもやしたんやけど、それはおいといて、『沈黙』の感想書く。



言葉の通じない国で、姉と妹、妹の子供の3人で話は進んで行く。
姉の体調がよくないので、列車を途中下車して、ホテルで数日過ごすことにする。
ホテルで過ごすうちに姉妹のお互いの葛藤が露わになっていく。

という話。
いつものように『人間』が描かれていた。

実は、見終わってまず印象に残ってたことが ”戦車の音がうるさい” やった。
この映画、音が効果的に使われてて、音によって安心させたり、不安にさせたり、イライラさせたり…

ここから思ったこと箇条書き
  • 言葉が通じ合う身内が1番通じない
  • 言葉が通じない異国の人とのほうがわかりあえることがある
  • 近しい存在だからこそ、執着し、いがみあう姉妹
  • 神への冒涜を、ただ沈黙して見守る神←そもそも神は存在するのか??
ラジオから流れてくるバッハを聴いて、みんな(身内と外側の人)で和んだシーンが希望。
このシーンを見て、人の心を救うのは芸術や、生きていくのに直接必要とされていないことなのかもしれないと感じた。

最後に、妹の子供に通じない言葉の手紙を託す姉の行動の意味について、私は、「別の言語もあなたなら理解できる」というこれからの未来を生きる子供に希望を託したのかなと解釈しました。

ホテルを走り回る子供の映像を見ると、ちょう『シャイニング』に影響与えたんやろなと思った。
あと、イラストで描いた部分は、ベルイマンの映画でよく見かけるカットで、私はこのカットが好きです。
二人の女の顔が一つになり、補完し合う感じがして。

相変わらず、モノクロの映像の美しさよ…

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