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デヴィッド・ボウイと私



ボウイの訃報を聞いて、その瞬間は、ショックながらも、ああ、そうか、と感じたもののあまり実感もわかず、日々の流れに自分は引き戻された。
今日、疲れて家に帰ってきて、ふと、ボウイの音楽をかけたら何だか泣けてきて、ああ、もうこの人はこの地球上にいないんだな、と思った。
でも、冷静に考えると、ボウイの存在は地球上に留まらなかった気もして、彼の肉体は地球上になくなったけど、精神というかマインドは、私の中や、数々のファンの心に残り続けるから、さみしくはないと思った。

私がボウイを初めて見たのは、『ラビリンス 魔王の迷宮』という映画の魔王ジャレス様である。この映画を初めて見たのは子どものときだけど、ボウイ扮する魔王の魅力にすごく惹かれたのを憶えている。あと、ヒロインのジェニファー・コネリーのことも好きで、この当時はあの『フェノミナ』でジェニファーがあんな目に遭うとは知る由もなかった。

ボウイの話に戻る。
ラビリンスを見たときは、ボウイのことを歌手とも意識せず、ただただ魅力的な魔王の印象が強く残っていた。それから月日が流れて、レオス・カラックス監督の『汚れた血』を見て、そのときの挿入歌として使われている「modern Love」に衝撃を受けた。あのシーンは有名だけど、私も大変好きなシーンで、それからボウイの音楽も聴くようになった。

好きな曲はたくさんあるけど、特に好きなものは「modern Love」「Heros」「Changes」「Life on Mars」「Space Oddity」「Fashion」「Aladdin Sane」…
キリがないし、まだまだ聞けていない。

でも、私はボウイの歌が特に好きというわけではない。私が好きなところは、彼の生き方である。あの独特の存在感、どこにも混じらずあのスタイルを貫いてきた彼の生き様が好きなのである。つい先日、新譜が出てたときもそんな話をしていた。新譜ももちろん聞きたいけど、自分は、ボウイの生き方や存在が好きだと。そういってた次の日ぐらいに訃報を耳にしたので、ショックだった。

「Heros」を聞くと、ニコ(ヴェルヴェッド・アンダーグラウンドのNiko)がこの曲を好きだとドキュメンタリーで言ってて、実際にニコのライブでも歌っていた姿を思い出す。いや、この曲ほんまいい曲だから、みんな好きだよな、と思う。気持ちいい曲。

ちょっと何が書きたいかよくわからんようになってきたけど、とにかく、なんか今日は疲れてて、しんどいなあと思ったときにボウイはもういないんだな、大変な闘病生活をされて、苦しかったんだろうなとか、『戦場のメリークリスマス』もよかったな、とかいろいろ自分の中の思い出がぶわあああっとなったので、ここに書き記した次第。

ボウイの精神は受け継いでいるというか、自分の生き方を私自身は貫いていきたいし、そういう意味でもボウイにはいつも勇気付けられていたので、喪失感はありますが、前を向いて生きていきます。
あ、『地球に落ちてきた男』もよかった。

blackstar聴きながら今日は眠る。
おやすみ

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