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ミレニアム2 火と戯れる女


スティーグ・ラーソン著 ヘレンハルメ美穂 翻訳 山田美明 翻訳
 


 
 図書館で見つけて借りた。フィンチャー監督の映画を観て、ルーニー・マーラー演じるリスベット・サランデルのことを大変気に入り、続きがどうしても気になったから読むことにした。

 話は映画の終わったところから続きで始まった。リスベットは手に入れた大金を使って世界を旅している。帰ってきて新しくマンションを購入したりと、羽振りがよい。前回調査でパートナーを組んだミカエルとは、顔も見る気はないといった感じで避けている。これは、そうやろうなと思う。ミカエルはリスベットのことを好きなのかもしれないが、ああいう付き合い方を僕はあまり良いとは思わない。それでもいいという人とだけとやってろよ、リスベットを巻き込むな、と思った。どう考えてもミカエルは節操なく女性に手を出し過ぎだなと思う。わざとそう描かれているのやろうけど、なんかそれが嫌やった。
 まあそれはそうと、本題はリスベットの過去について。今回はリスベットの過去の最大の注目点である“最悪の出来事”が明かされる。どうしてリスベットが精神病院に収容されたのか、その理由も明らかになる。そして、リスベットは昔、し損なった野望を果たそうと一人立ち向かうのである。

 警察という公権力がいかに事実を隠蔽しているか、真実なんて本当に見えることがあるのかという世の中の不条理を感じた。そして、それに振り回されることとなるリスベット。誰のことも信じることはせず、自分の手で自分を守り、“周り”と戦ってきた彼女の強さと悲しさを見た。事件が明らかになってくるに連れてどんどん引き込まれていった。翻訳された本は苦手なんやが、リスベットのことが好きなので知りたくてどんどん読んだ。最後も3に続く展開なので、2を読み終わったらすぐに3を読み始めた。この先が気になる。リスベットの幸せと安寧を祈る。ルーニー・マーラーで早く映画化してほしい。





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