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突然炎のごとく


突然炎のごとく (Jules et Jim)
監督:フランソワ・トリュフォー フランス 1962年

『突然炎のごとく』、これは昔(ヌーヴェルヴァーグを知って)からずっと見たい作品だった。なんで見たいのかはよくわからない。ヌーヴェルヴァーグの作品は自分の中でそんな感じの曖昧な位置付けである。感覚で見ている。ストーリーには全く期待していない。敢えて言うなら監督と出ている俳優さんくらい?本作だったら、トリュフォー監督だからというのと、Twitterで映画の話をしてくれるフォロワーさんがこの映画を教えてくれたから見たいと思っていた。

自分は最近劇場にはほぼ行かず、NetflixかWOWOWオンデマンドで映画欲を満たしていたんやけど、それすらも最近しんどくてできなかった折、ふとWOWOW覗いてみたら、何と『突然炎のごとく』があるやん!ええっ!ある!二度見した。過去にツタヤなどで探してもなかったのに、WOWOWに今!ある!見るしかない!

上記が見るに至った経緯である。
前置きが長くなってしまいました。でも、自分の中でなぜその映画を見ようと思ったのかって結構重要な気がして、映画の内容もそうなんやけど、みんながなんでその映画を見たのか、見たいのかっていう理由が知りたい。



軽いあらすじ
本作の原題は『Jules et Jim』ジュールとジム。その名の通り、ジュールという男とジムという男の友情の話なんやけど、そこにジャンヌ・モロー演じるカトリーヌが現れ、2人ともカトリーヌのことを好きになる。カトリーヌは天真爛漫(?)な性格で自分のやりたいことをとことんやる。ジュールもジムもカトリーヌのことが好きだけど、何考えてるかわからない、でも好き、みたいな感じで付き合っていく数十年にわたる物語。

ジャンヌ・モローがちょう美しくて、やっぱりヌーヴェルヴァーグの女優さんはなんでこんなにかわいいのか、といつも思う。そら振り回されるわなと思った。カトリーヌとの出会い方が、ジュールとジムが大層惹かれたアドリア海にある美しい女性の顔の石像に似てて、一目惚れていうところがよかった。

「男性は浮気していいけど、女性は浮気したらあかん」とジュールが話していて、ジムが反論しなかったことで、カトリーヌが怒ってセーヌ川に飛び込むシーン、すごく印象的だった。あと、もちろんラストの車のシーンも。

性に対して解放的で、自分の好きなように生きる、例え結婚していても。そんなカトリーヌの生き方を見て、セックス好きの友人のことを思い出した。彼女とは今度バイブバーに行く約束をしている。みんな好きに生きてほしい。

私の中でヌーヴェルヴァーグは好きな作品とよくわからない作品に二分されるんやけど、本作は好きな作品でした。名作です。

もともと原作があって、アンリ=ピエール・ロシェという人が書いた小説をもとにしていると町山さんが言ってた。

町山智浩氏が語る20世紀名作映画講座『突然炎のごとく』(観る前篇)
https://youtu.be/W04wOmuE9TU
町山智浩氏が語る20世紀名作映画講座『突然炎のごとく』(観た後篇)
https://youtu.be/iVPcSmtVetM

この解説もすごく面白かったのでおすすめです。

久々にブログ書いて嬉しい。もっと書く。

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