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私が『ダークナイト』をあまり好きじゃない理由



ダークナイト(THE DARK KNIGHT)
監督:クリストファー・ノーラン 2008年 アメリカ

『ダークナイト』といえばジョーカー(故ヒース・レジャー)の演技が素晴らしく、世界中で絶賛されていた作品だったので、見てみたのですが、私はこの作品があまり好きじゃありません。もちろん、ヒース・レジャーの狂気の怪演っぷりは息を飲むものであったし、アクションもかっこよかったのですが、どうも好きにはなれない。
では、なぜ私は、『ダークナイト』を好きにならなかったのかその理由を考えてみました。

まず、思いつく理由は以下の6つ。

① そもそも、『バットマン・ビギンズ』を見たときに、イマイチだなと思ったので、『ダークナイト』に期待していなかった。

『ダークナイト』を見るために、『バットマン・ビギンズ』から見始めたのですが、『バットマン・ビギンズ』でなんかブルースが山頂で忍者修行してるシーンとか、謎の組織を見て、バットマンてこんなB級っぽかったかっけ?と少しびっくりした。

② ジョーカーのビジュアルが好きではない。
  バットマンのビジュアルが好きではない。
  バットマンのメカやバットモービルにも萌えない。

③ バットマンが好きじゃない。 
なんかバットマンと友達にはなりたくない。

④ 好きなキャラクターがいない。

⑤ 私基準の“リアリティ”に欠ける。

⑥ ド派手なアクション映画自体があまり好きではない。

②で、ジョーカーのビジュアルが好きじゃないと書きましたが、ジョーカーのピエロメイクが、口を裂いたって言ってる割には、裂いているように見えない。メイクにしか見えない。しかし、ジョーカー自身はすごく魅力的な人物で、作品のストーリーは面白いと思います。

【ジョーカーとストーリーの魅力】
ジョーカーは、我々の一般常識や道徳をも揺さぶり、性悪説の考え方に持っていこうとする。誰もが悪になりえるし、お前らの言っている正義は、こんなにも薄っぺらいんだ、とジョーカーは言ってきます。
善と悪の二面性を描き、人間は簡単に揺らぐ弱い者ということを見せつけてきます。でも、船のシーンで爆破のスイッチを誰も押さないところなど、人間も捨てたもんじゃないなと思わせる場面も描かれています。この様子を見て、ジョーカーは別にあんまり怒ってなくて、今回は許してやらぁみたいな態度だったところがジョーカーなんかいいなと思いました。このへんはすごく好きなところです。
ジョーカーを見ていると、今までバットマンのやってきたことも実際のところ正しかったのか?という疑問が浮かぶし、バットマンが悪を裁くために自らが手を下すっていうこと自体すごいエゴなんじゃないの?と私のバットマンに対する懐疑の念がますます膨らみました。しかもメカ開発も金持ちやからできることであって、もうちょっと違う金の使い方ないんやろかとか…

⑤の私基準のリアリティに欠けるというのは、どういうことかというと、私は、『バットマン』、『アベンジャーズ』、『スパイダーマン』、『X-MEN』などアメコミヒーロー系の映画があまり好きではないです。理由は、私基準なんですが、リアリティに欠けると思うからです。

このことについては以前、“『キャビン』にみる自分の映画を見るときに萎えるポイント”の記事でも書いたのですが、私は地球外生命体が襲ってくる系の映画があまり好きではないので、それと同じ感じで、映画を見ながら心のどこかで、こんな人間(バットマンのこと)おらんし、とアメコミヒーローのことを実写化すると思ってしまうのかもしれません。(だからあまり楽しくない)

『ダークナイト』がバットマンなしで、ジョーカーという人物にスポットを当てた話だったらもっと好きになっていたと思います。

⑥のド派手なアクション映画があまり好きでないことについて

私は、あまり日頃進んでアクション映画を見ないです。※例外:ジャッキー・チェンは好き
そんな中で、好きなアクション映画は?と聞かれたら、まず、思い浮かんだのが、『007 スカイフォール』です。アクション映画にあまり興味がないので、007シリーズは全く見たことがなかったのですが、ふとしたきっかけで、スカイフォールを見たら、ボンドがむちゃくちゃかっこよくて、一気に好きになりました。

『ダークナイト』もアクション映画という観点で見るとすごいアクションだし、じゃあ『ダークナイト』と『007 スカイフォール』とで、私の中で何が違うんかっていったら、やっぱりリアリティやと思うんです。
ボンドは人間です。バットマンも人間です。でもバットマンにリアリティがないと私が感じてしまうのは、やはりバットマンがもともとはコミックのキャラクターだからだと思います。あと、同じメカでもボンドカーは好きです。しかし、バットモービルは好きじゃない。バットモービルを見ると、あれは公道は走れへんやろう(実在しいひんやろう)と思ってしまいます。
バットマンがアニメ映画として放映されるなら、すんなり受け入れられるんだろうと思うのですが、実写でリアリティを出す感じでやられると、すごくリアルなんだけど、こんな人(バットマン)おらんやろ、と思ってしまいます。


まとめると、
・バットマンを現実世界の人間が演じているという設定が好きじゃない
・バットマンというキャラクターが好きじゃない
・ジョーカーのヒース・レジャーはすごくよかったけど、映画全体から見ると、『ダークナイト』すごく好き!まではならない


結論:バットマンが苦手(バットマンの世界観も苦手)


バットマンがいなかったらこの映画もっと好きになったと思うんやけどなあああああ
本作のジョーカーや、人間の心を揺さぶるストーリーは本当に面白く、ハラハラして目が離せない素晴らしいものであると思います。

補足:バットマンのファミコンは好きです。



ほなまた






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